4月25日、デリーから帰国することになりました。
今はインド北西部、ラジャスターン州にいます。インドは暑期に入り、砂漠に囲まれたラジャスターンの日中の気温は40度。外を歩くと、焼けるというより皮膚が焦げて煙が出そうです。
街中はゴミと人と車だらけ。名所の白いお城は落書きだらけ。駅のホームを疾走するバイク。5時間遅れの列車。牛牛牛、犬犬犬、山羊、猫、猿、牛牛牛。中華料理はマサラ味。暑さにも黙殺にも負けず、3分おきに声を掛けてくるリクシャワーラー。虚偽、詐欺、演技の商店店主。ナンパ、冷やかし、チンチョン。流れないトイレ、詰まる排水溝、周らない扇風機、挙句の果ての停電。 ああ、インドだなあ、愛しいなあ、と思いながら旅をしています。
写真はネパール。2月末から3月にかけ、ソルクーンブ地方を16日間トレッキングしたときのもの。標高5550mのカラパタールから見たエベレスト(真ん中の黒い山)です。エベレストというのは18世紀についた名前なんですね。イギリス領インドが、ヒマラヤの山々を調査した際、エベレストにはK15という名前がつけられ、その後、この山が世界一高いと分かり、その時の総督(イギリス人)の名前を付けてエベレストと呼ばれるようになったそうで。古くから、チベット側はチョモランマ、ネパール側はサガルマータと呼んでいます。
先日、ネパールで交換してもらった本、さだまさしの書いた「解夏」という小説を読みました。旅が終わる寂しさも、日本に戻るに当たっての漠然とした不安も、帰国と同時に終わるんだなあと思いました。4月25日がわたしにとっての”解夏”です。
それでは、近々、日本で。
# by tomokoy77 | 2007-04-10 22:06 | Nepal