リオのカーニバル

e0040591_4572128.jpgこの時期、南米各地で開かれるカーニバルの中でも最も有名なのは、やっぱりブラジル、リオデジャネイロのカーニバル。

億単位の資金を投じて作られた山車と、華やかな衣装、1チームあたり数千人の踊り子が会場を練り歩くカーニバルは2リーグからなる競技形式で行われ、一部リーグでは2日間で14チームが優勝と一部残留をかけて競う。


e0040591_4573651.jpg「ラテンアメリカ」「アマゾン」など、各チームは予めその年のテーマを決めており、山車や衣装など全てはそのテーマに基づいて作られている。

音楽はもちろんサンバ!
チームは毎年テーマ曲を新しく作成し、その曲をエンドレスで演奏・熱唱しながら進んでいく。

カーニバルには有名人もたくさん参加している。
女優、モデル、歌手、サッカー選手。
踊り終えた彼等が観客席の前を通るたび、周囲から黄色い悲鳴があがる。


e0040591_554383.jpg夜9時から始まったカーニバルは、雨が降っても続いていた。10時過ぎに会場近くへ辿り着いたわたしたちは、大雨のため中に入れず、しばらく近くの食堂で時間を潰していた。

相変わらず、ポルトガル語は全く理解できない。食事の注文すらできずに困っていると、きれいなブラジル人女性がやってきて日本語を話し出したので驚いた。
彼女は15年前まで大阪に住んでいたそうだ。今はブラジルの航空会社でフライトアテンダントとして働いているという。

15年のブランクを越えて、彼女の日本語は滑らかだった。そして「また日本に行きたい」と何度も言った。日系の航空会社で働くことが夢だった彼女は、先日JALの入社試験を受けたが採用されなかったと言う。


e0040591_51474.jpg「もう39歳だから、歳がね、ダメだったのかな。夢は叶わなかった。けど、いいの。生きてればね、またいつかチャンスもあるでしょう」と、彼女は真っ白な歯を見せて笑いながら言った。
雨が上がり、彼女と別れ、深夜0時過ぎようやく会場に入った。

会場の外にまで響く打楽器のリズムが心地いい。客席では、まだ隊の先頭も見えないうちから観客が立ち上がり、歌い、踊る。サンバ。そしてカーニバルがやってきた。目に飛び込んでくる、前進する原色の集合体。

隊の全員が会場を抜けるまでには、1チームあたりおよそ1時間半弱かかる。本日の最終チーム、4年連続の優勝を賭けて戦うヴィジャ・フロウが踊りを終えたのは、空がすっかり明るくなった翌朝8時過ぎだった。
前年まで3年連続優勝しているだけあって、ヴィジャ・フロウは大人気だ。客席にはこのチームのサポーターTシャツを着た人がとても多い。

e0040591_501486.jpg確かに山車は豪華だが、難解な曲とテーマはいまいち観客に届いてこない。

計5チームのパレードが終わり、結局わたしがこの日見た中で一番気に入ったのはヴィラ・イザベルというチームだった。ずいぶん昔に一度優勝したきりのようだったけど、山車も音楽も踊りもずば抜けて良かった。


e0040591_505288.jpgヴィラ・イザベルは歌っていた。 
 Yo soy loco por ti, America.
 私はアメリカに夢中なの。

ラテンアメリカをテーマにしていたこのチームは、中南米のイメージをふんだんに盛り込んだ演出をしていて、メキシコからブラジルまで、10ヶ月間で訪れた19カ国のラテンアメリカ諸国をわたしに思い出させてくれた。

数日後の新聞で、今年のカーニバルはこのヴィラ・イザベルが優勝したと知る。
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by tomokoy77 | 2006-02-26 23:56 | Brazil  

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