カテゴリ:Peru( 20 )

 

ウロス島(ティティカカ湖)

e0040591_12335395.jpgPuno からボートに乗って30分。
青いティティカカ湖のその中に、
昔写真で見て以来、憧れだった島がある。

ウロス島。
湖の上に浮かぶその島は、
トトラと呼ばれる葦を積み上げて作った島。
家も船もぜんぶトトラでできてるんだって。


e0040591_12341071.jpg岸を離れてしばらくすると、
トトラの林が見えてきたよ。

青い空にポッカリ浮かんだ白い雲が、
空より青いティティカカ湖に映ってる。


e0040591_12343297.jpg島が見えてきた!
太陽の光を反射したトトラの家が、金色に光ってる。

あんまり嬉しくてはしゃいでいたら、
同じ船に乗ってた人たちが笑ってた。
「お先にどうぞ」って、一番最初に島に上げてもらっちゃったよ。


e0040591_1235863.jpgサンタマリア1というこの島は、むかしはもっと大きかったんだって。
同じ島に暮らしてた人たちの間で喧嘩が起きて、
あるとき「じゃあ別々に暮らしましょう」と、
島を半分に切っちゃったんだってさ。
少し遠くにあるサンタマリア2って島が、そのもうひとつの島。

トトラでできた島だから、土地を切ったりくっつけたり、
湖の別の場所に移動することだってできちゃうんだ。


e0040591_1236942.jpg島の脇には半径2メートルくらいの島があって、
ここには2匹の豚が住んでたよ。
豚の家もご飯も、もちろんトトラ。

びっくりしたのは、この島のオバちゃんが日本の歌を知ってたこと。
「雨雨ふれふれ母さんが~♪」って、
むかし、学校に遊びに来た日本人に教えてもらったんだって。
青空の下でオバちゃんと一緒に歌ったよ。


e0040591_12363536.jpg次の島までは、トトラの船で移動。
船頭の男の子は10歳くらいかな?
とても上手に船を漕ぐ。

今はモーターボートで3時間とかからないタキーレ島も、
むかしはこのトトラの船でしか行けなくて、
追い風が吹かないことには速度が上がらず、
Puno まで丸一日以上かかっていたんだって。


e0040591_12371968.jpg到着した島は、さっきの島と同じくらいの大きさ。
どの島も、だいたい2mくらいの厚さの
トトラを積み重ねてできてるんだって。
水に浸かった下のほうのトトラが腐ってきたら、
上からまた新しいトトラを重ねる。
だから、古い島ほど厚い厚いトトラでできているんだって。

この島でびっくりしたのは、ちゃんと畑があったこと。


e0040591_12373822.jpgそれでもやっぱり、トトラは土とは違うから、
島の中で作物を育てることはすごく難しいらしい。
そこでウロスの人たちは、主に湖で鱒を釣り、
それを野菜と物々交換するんだって。

「人は土から離れては生きていけないのよ」って、
そういえばシータが言ってたな。
この島の人たちは土から離れて、でも知恵を絞って生きている。


e0040591_12381534.jpg空が青くて、静かだよ。
トトラの上は、歩くとふわふわ足が沈む。
乾いたトトラは干し草みたいな匂いがするよ。
その上に寝っころがって空を眺めてると、
嫌なことなんかみんな飛んでっちゃう。

ほっぺたなでる風が気持ちいいよ。
白い雲がプカプカと、ボリビアの方へ向かって流れていくよ。


e0040591_12384234.jpgおばあちゃんは90歳。
「わたしのおばあちゃんと一緒だよ」って言うと、
おばあちゃんの孫娘が、それを訳して話している。
孫娘の訳を聞いたおばあちゃんは、
「じゃ、これあんたのおばあちゃんに買ってってあげなさい」と、
アルパカのマフラーを勧めてくる。・・・商売上手だなあ。

ウロスの人たちはアイマラ語という独自の言語を持っている。


e0040591_12393858.jpg2つ目の島を離れるとき、島のみんなが見送りしてくれたよ。

毎日こうやってたくさんのツーリストが来るんだろうな。
やってきては去り、やってきては去り、
わたしの旅よりもっとたくさんの、出逢いと別れがあるだろう。
さみしくなんないのかな?


e0040591_1240312.jpg最後に訪れた島の中には、1軒のレストラン。

オープンカフェのこのレストランには机がひとつだけ。
メニューは鱒料理のみ。
長椅子はトトラでできてたよ。
ほどよい柔らかさに作ってあって、なんとも素敵な座り心地。


e0040591_12431467.jpg村には大きな見張り台。
手前の動物は、プーマとリャマかな?

この島で、トトラを食べさせてもらったよ。
見た目は3メートルくらいある葱みたい。
緑の皮をむくと白い芯が出てきて、
かじると無味無臭。でも水っぽい。
食べ物にも船にも、家にも島にもなる。万能の植物。


e0040591_1244048.jpg日が高くなってずいぶん暑くなってきた。
標高3800mを超えてる湖だなんて信じられないくらい。

もうそろそろ Puno に帰る時間。
「島がテーマパークみたいだった」って言って、
ちょっとガッカリしてるツーリストもいたけど、
わたしはすごく感動したな。
だってトトラの島だよ!マチュピチュより感動したくらい。


e0040591_12444823.jpg島のオバちゃんに押されて買ったもの。

・アルパカのぬいぐるみ
・ペルーレインボーの帽子


e0040591_12445835.jpg90歳のおばあちゃんから買ったもの(のひとつ)。

・宇宙人(?)の指人形
[PR]

by tomokoy77 | 2005-11-04 10:26 | Peru  

Puno のお祭 

ティティカカ湖畔。ペルー側の町 Puno に着いたよ。

ちょうどお祭をやっていた。
11月4日が Puno 市の創立記念日で、11月1日からの1週間が Puno 週間なんだって。


e0040591_126947.jpg
めっちゃカラフルな衣装!


e0040591_127013.jpg
みんな、学校単位で参加してるんだって。

e0040591_1271974.jpg
かわいー。
お人形みたい。


e0040591_1281957.jpg
顔が隠れちゃってるけど、ふたりともすごい美人。


e0040591_1292034.jpg
楽団も来たよ!
ブラスバンドみたいな感じ。


e0040591_1293223.jpg
・・・これはなに?
こわいんだけど。


e0040591_1295621.jpg
だからこわいって。
子どもが泣いてるし・・・。


e0040591_12124937.jpg
なんでゴリラなの?
わけわからんくなってきたな。
e0040591_12133540.jpg
山車が来たよ!
お姫様だー。


e0040591_12243550.jpg
うんうん。
ペルーって言ったら、やっぱコンドルだよね。


e0040591_12245523.jpg
・・・猫? 虎?

(プーマだった)


e0040591_12151079.jpg
なぜにトラクター?
車が足りなかったの?


e0040591_12154651.jpg
ヤギや牛まで引っ張り出されて。
可哀相に・・・。


e0040591_1214345.jpg
ちっちゃい子がトトラの船に乗って来たよー。
かわいーーー。


e0040591_12151661.jpg
え?リカちゃん!?


e0040591_12164729.jpg
押忍!!



e0040591_12175819.jpg
押忍!押忍!

(Puno のピーポ君はあんまりかわいくない)


e0040591_12255442.jpg
カーニバルは夜まで続いたよ!


あー楽しかった。
[PR]

by tomokoy77 | 2005-11-03 15:57 | Peru  

コンドルは飛んでゆく

e0040591_1150403.jpgこれはビクーニャ。
リャマやアルパカと同じラクダ科の動物。
ビクーニャの毛は最高級品で、
乱獲のためずいぶん頭数が減っちゃったんだって。

後ろの山はミスティ山。富士山にそっくり。

e0040591_11521412.jpgアレキパの郊外チバイ村から、さらにちょっと進んだところ。
美しい棚田がどこまでも広がっている。

この先のコルカ渓谷に生息しているコンドルを見に行く。
早朝からひたすら待つ、待つ、待つ。
1時間半が過ぎたとき ───。


e0040591_11482051.jpg来た!
谷間の風にのって旋回している。かっこいー。

谷底からもう一羽やってきた。
2羽一緒にくるくる飛んでいる。
あんなふうに飛べたら、ずいぶん気持ちいいだろな。

e0040591_11483923.jpg風が強くなったところで、さらにもう一羽!
さっきよりも大きな、オスのコンドル。
谷間を飛んでいたかと思うと、私達の頭の真上に飛んできた。

でっかいなー。
見上げるわたしの目の前が、一瞬暗くなったほど。


e0040591_11491369.jpgこれはアルパカの赤ちゃん。
黒目がちのまんまるな目に長いまつげ。めっちゃ可愛い。

アルパカ料理はこのあたりの郷土料理。
脂肪が少なく美味だというけど、
こんなにかわいいんだもんなあ、食べるのはちょっと・・。
[PR]

by tomokoy77 | 2005-11-02 11:53 | Peru  

長旅

正直言って・・・ちょっとアメリカ大陸に疲れてきた。

どこまで行ってもスペイン語。
どこまで行ってもキリスト教。
町も、似たような作りが多い。

観光産業が整っていて、とにかく楽に旅ができる。
治安が悪いと言ったって、所詮は物盗り程度だ。

もっと心がピリピリするような旅がしたいよと、
つい、去年のアジアの旅を思い出して比較してしまう。
いっそここからアジアに飛ぼうかとも考えた。

e0040591_1384622.jpgふと思った。
南米が面白くないわけじゃなく、
自分が面白くなくなってるのかもしれない。
日本を出て200日が経った。だれてくるころだ。

去年のアジアの旅でもそうだった。
半年経ったころ、何を見ても同じにしか見えなくなってきた。
あのときは1ヶ月コルカタにいて、
頭の中が空っぽになるような体験をいっぱいして、
それからまたいい旅ができるようになったけど。

・・・もうちょっと進んでみようか。
とりあえず、この大陸の最南端までは。
[PR]

by tomokoy77 | 2005-11-01 08:19 | Peru  

ハロウィーン

e0040591_11471168.jpg今日はハロウィーン。
たまたま持ってた飴、あっという間になくなっちゃったよ。
 
この町でクスコに住む歳の近い日本人女性と出会った。
彼女にはペルー人の彼氏がいて、このままクスコで働き、
暮らす予定らしい。   人生イロイロ。
[PR]

by tomokoy77 | 2005-10-31 20:47 | Peru  

唾かけ強盗は実在するのね

e0040591_101606.jpgマチュピチュからの帰り道。
クスコの町に着いて、Mちゃんとふたりで
土曜市(別名・泥棒市)へ向かった。
市場に着くと、すごい人ごみ。
路上に露店が並び、
店と店の間はぎっしりと人で埋まっている。

これはスリが出そうだわーと、ポケットのチャックを全部閉め、リュックを前抱えにする。
が、市場に入って5分も経たないとき。なにか、顔に冷たいものがかかった。

・・・ん?

顔に手を当てると、ねばっとしたものが手のひらに触れた。

・・・なんだこれ?

そのとき、近くにいたおばちゃんが叫んだ。 

「¡ Arriva (上)!」

・・・上?

思わず上を向いてしまった。が、そこには何もない。
いったいこれなんだろ。どっから落ちてきたのかなー?と、なおも上を向くわたし。
と、そのときMちゃんが叫んだ。

「ちょっとあんた何やってんのよっ!!」

・・・え、なに?

見ると、わたしのジャケットの左ポケットが、刃物でざっくり切られている。

げ。

唾かけ強盗だったか!とようやく気づく。
慌ててポケットの中を探ると、そこにあった財布は無事。
泥棒は人ごみの中を逃げようとしているところだった。


おい、待てよーーーーーーーーーーーーっ!

走って追っかけ、泥棒(おばちゃん)を確保。
おばちゃんはいきなり 10sol (3ドル)札を出し、これでいいでしょ!と言う。

おいおいそうじゃねえだろう。
このジャケット日本で買ったんだぞ。こっちじゃ手に入らんのじゃ。どうしてくれる。

確かにそのノースフェイスのジャケットは日本で買った正規品。
が、1年半以上も旅で着ているため防水加工は剥がれ落ち、
いまや黒なんだか灰色なんだか分かんないような代物。

しかし、そういう問題ではない。300円貰ってそうですかと引き下がれるか。
「Ladoron (泥棒)!」 と 「Policia (警察)!」 を連呼し、
野次馬の兄ちゃんと一緒に泥棒を警察署へしょっぴく。

と、警察署のすぐ手前で子どもを抱いた若い女の子が近寄ってきた。
泥棒の姉妹だといい、抱きかかえた子どもを泥棒に渡す。泥棒の子どもなんだと。
いや、子どもがいるからといって許される問題ではない。

初めしらを切っていた泥棒は、警察署に入るなり手を合わせて謝り、
しまいには泣いて何かを懇願しだした。
と、警察官が言った。

「刑務所に入れるか、お金で解決するか、あなたが決めてください」

・・・まじで?

そうか。泥棒は刑務所に入れないでくれと頼んでいたのか。
泥棒おばちゃんは床にひざをついて懇願。子どもの食事代がどうのこうのと言っている。

くそう。子どもを引き合いに出すのは卑怯じゃないか・・・と思いつつも
ちょっと同情しかけたとき、携帯が鳴った。

おいおまえ、携帯なんて持ってるのか!?何が子どもの食事代だ!

怒り再燃。と、それを見た泥棒が言った。

「50 払うから許して」

50sol (15ドル)か。
それだけあれば、修理するなり中古のジャケットを買うなりできるだろう。
仕方がない。それで手を打つか。

・・・と思ったら、50sol でなく 50ドルだと言った。

そんな大金がいったいどこに!?と思ったら、
「家族が持っている」と言い、泥棒は警察官と一緒に出て行った。
そして3分とたたないうちに50ドルを持って現れた。

「これでいいか?」と警察官が念を押してくる。
うーん。刑務所にぶち込みたい気もするが・・・子どもがなあ。
「2度とやんなよっ」と言い、仲間の仕返しが怖いのでTAXIで帰宅。


生まれて初めて人に唾かけられたよ・・・
あれほど唾かけ強盗の手口を聞いていたのに引っかかるとは・・・。

破れたジャケットを眺めていたら、自分の馬鹿さ加減に悲しくなった。
お金を貰って解決したことも、良くなかったような気がしてきた。
だって、あのお金も誰かから盗んだものかもしれないし。

それにしてもたびたび物を盗られるなあ。
日本人旅行者に、「日頃の行いが悪いんじゃないの?」って言われたけど、
たしかにそうなのかもしれない。
28になったし、・・・ちょっとこれまでの行いを反省すべきかもしれない。
ああ。へこむ。


※唾かけ強盗って?※

唾をかけられた人が、「なんだこれ?」と動きを止めた瞬間に、スリや強盗を働く手口。
唾以外にも、ケチャップ、アイスクリームなど様々なバリエーションがある。
(そんなバリエーションは要らんのじゃ、ボケッ)

ほかにも、わざと転んだりお金を落としたりして、
相手が「大丈夫ですか?」と声をかけてきた瞬間を狙うという卑劣な手口もあり。
いずれも南米でしょっちゅう聞く犯罪手口、って聞いてたって引っかかるっちゅーの。
もしもう一度同じことがあっても、やっぱり引っかかるような気がする・・・。
[PR]

by tomokoy77 | 2005-10-29 09:33 | Peru  

マチュピチュバースデー

「お誕生日おめでとうございます」 
「ありがとうございます!!!」

ということで、今年の誕生日をマチュピチュで迎えるべく、
27日、起点となるマチュピチュ村に入った。

午前3時、起床。
村からマチュピチュまでは、午前5時半からバスが出ているのだが、それでは遅い。
観光客が押しかける前にマチュピチュへ行こうと、
(係官の到着よりも早く行けばタダで入れるかもしれないという情報も手伝って)、
グアテマラ以来久しぶりに再会したMちゃんと、世界一周中の群馬カップル、
わたしの4人で、午前3時半、マチュピチュを目指して歩き始める。

外は真っ暗。ヘッドライトの明かりで進む。
川を越えると、九十九折のバス道が続いていたが、そこへは入らず山道を行く。
石段が延々と続く。最初は楽しく、しかし次第に無口になって・・・。

e0040591_836563.jpg空は曇り、小雨が降っていた。
次第に空が白んできた。急な石段はまだまだ続く。
と、途中でハスキー犬みたいな犬に出会う。
どうも最近、山で犬に出会うことが多い。
やたらと呼吸の速い苦しそうなこの犬に食事をやって、
もうとっくに100段以上登っているだろう石段をまた登る。

午前5時半、マチュピチュの入り口に到着。残念ながら、すでに係官は到着していた。
6時の開園を待つ。そのときMちゃんが誕生日プレゼントをくれた。嬉しーい!ありがとーう!

6時になり、朝一番のバスが到着してしまった。
係のおじさんをせかして中に入れてもらう。

e0040591_8422576.jpgあたり一帯、霧に包まれていた。雨はもうやんでいる。
ゲートを抜けて奥へ進むと、
石造りの小屋のようなものが見えてきた。
あれがマチュピチュ?小さいな。あれじゃないのかな?

さらに進む。と、霧の中に動くもの。リャマだ!
しかし、マチュピチュはどこだろう?まだ着かないのかな?
前の人について、石段を駆け上がる。



── それは、突然現れた。



e0040591_8534370.jpg


どこまでも高くそびえ、どこまでも深く落ちるいくつもの山々にぐるりと囲まれて、
ああ、空中都市だ。空に浮かぶ島だ。

e0040591_8554134.jpgああこれがマチュピチュかと、
その姿をじっくり眺める前に、
雲とも霧ともつかない白いもやで、
その姿は隠されてしまった。

途中石段を一緒に登ってきた犬に再会。
朝露に濡れた石の上に腰掛けて、
空の町の空が晴れるのを待つ。

e0040591_91202.jpg細長いコップをいくつも伏せたような山脈。
霧は、山から山へ流れていく。
空気が澄んでいる。鳥が鳴いている。
朝だ、朝だと鳴いている。
霧が行き去り、その姿が再び現れる。
──これがマチュピチュか。

e0040591_962734.jpg石組みの町の中を歩く。
大広場にリャマがいた。アルパカもいる。
見分けはつかないが。

町を抜けた先にあるワイナピチュを目指す。
その山の上からはマチュピチュを見下ろすことができるという。
しかし、目指す山は霧に隠されていてよく見えない。
いったいどんな山だろう?

e0040591_9143468.jpgワイナピチュへの入り口で名前を書く。
時折この山から落ちて亡くなる人がいるためだという。

山道に入り、その先に尖がった山。ワイナピチュが見えてきた。
高い・・・。それにまたしても石段だ。
30分で登れると聞いていたが、
わたしたちは1時間近くかかってようやく登頂。
そのころ、すこしづつ青空が顔を出し始めた。


ずうっと先に、空の町が小さく見えた。鳥瞰図。鳥になった気分。
このままどこまでも飛べそうだ。
体はここにいる。山の頂上の大きな岩の上に在る。
でも、心はとっくに飛びたった。風に乗って、あの町の上をぐるぐると旋回している。

e0040591_9171983.jpg


登っている途中出会ったスペイン(バスク)人のおばちゃんに頂上で再会。

e0040591_9274982.jpgおばちゃんに今日がわたしの誕生日であることを告げると、
’ハッピーバースデー’の歌を歌ってくれた。
スペイン語で。英語で。
周りの人も一緒になって。手をたたいて。笑顔で。
天空都市を見下ろす山の上。抜けるような青空の下で。

「¡ Cumple años feliz ! (誕生日おめでとう)」
幸せだ。本当に「ハッピーバースデー」だ。

28年目の毎日がここから始まる。

e0040591_9391324.jpgワイナピチュを下りると、
下は観光客や学生でごった返していた。
今はペルーの修学旅行シーズン。
日はすっかり高くなり、炎天下。
昼過ぎ、もと来た石段を下って帰る。
ぐったり重い足を引きずって。でも心は軽やか。


     それにしても、いい誕生日だった。いくつになっても、祝ってもらうって嬉しいね。 
     地球の裏側へ、おめでとうメールを送ってくれたみんな、ありがとーう!
[PR]

by tomokoy77 | 2005-10-28 03:24 | Peru  

彼女の一生

e0040591_7515022.jpgオリャンタイタンボの町へ向かう途中出会った彼女は、
不思議な帽子を被っていた。
フェルトでできた赤い帽子は鉢のような形をしていて、
いくつもの安全ピンが刺さっている。
聞くと、この安全ピンは独身の印なのだという。

いかにもインディヘナの顔。
浅黒い肌に少しつりあがった目と高い鼻。

歳はいくつだろう。独身というから、まだ10代の初めだろうか。

これから彼女は結婚して、たくさん子どもを生むのだろう。
山の奥の段々畑で働いて、鶏の世話をしながら子どもを育て、
生まれた山の中で一生を終えるんだろう。

わたしの毎日とあまりに違うその人生を思ったら、ちょっと眩暈がした。
[PR]

by tomokoy77 | 2005-10-27 07:43 | Peru  

クライマーズ・ハイ (レビュー)

「下るために、登るんさ ── 」

「面白いですね。誰でもみんな、山に来ると不思議なほど正直になっちゃう」
「うん、なぜかな?やっぱり空気とか景色のせいかな」
「違いますよ」 憐太郎は笑みを小さくして言った。
「ひょっとしたらこれがこの世で最後の会話になる。無意識にそう思っているからですよ。
山って、そういう場所ですから」


                       横山秀夫 「クライマーズ・ハイ」 
                       ※ミステリー作家の描く、山と飛行機事故。

e0040591_742362.jpgひょっとしたらこれが最後の会話になるかもなんて、
それは山の中だけの話じゃないのに、
地上にいる間は、そんなこと考えもしない。

だから、山に向かうのかもしれない。
いつだってその瞬間が最後になり得るということを、思い出すために。
そして、時々それを思い出すことは、
たぶんとても大切なことなのだろう。      ★★★☆☆
[PR]

by tomokoy77 | 2005-10-26 21:20 | Peru  

クスコ

e0040591_713372.jpgクスコに着いた。マチュピチュ観光の基点となる町。
宿に、手塚治虫の「火の鳥」が全巻そろっていて再読中。
只今、手塚ワールドに浸りきっております。
やっぱ手塚治虫はすごいね。天才だよ。
この頭のまま、マチュピチュでさらにトリップだ!
(・・・遺跡に興味ないんだけどね)
[PR]

by tomokoy77 | 2005-10-25 15:13 | Peru