カテゴリ:Syria( 6 )

 

アレッポの街

e0040591_19531488.jpgアレッポといえば、アレッポ石鹸。
オリーブと月桂樹で作られたこの石鹸、日本でも手に入れることができるんだけど、値段はアレッポの10倍以上。ということで、たくさん買ってしまった。緑の色が濃く、匂いの強いものほどいいらしい。
アレッポの街中に、この石鹸の匂いが満ちている。


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アレッポのスーク(商店街)。古い古い、迷路の様なスークを、迷子になりながら散歩する。
中東でいくつかのスークを見てきたけど、どこも歴史があって面白かった。歩いても歩いても飽きなかったなあ。たくさんの店があって、見たことのない食べ物や、何に使うのか分からない古い道具があったりして、興味が尽きない。
スークの中を歩いている人のおじいちゃんも、そのまたおじいちゃんのおじいちゃんも、ここでこうして買い物をしていたんだろう。何百年もあんまり変わらない光景。

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そういえば、最近何を見てもやたらと感動することが多い。特別雄大な自然を見ているわけでも、すごい建造物を見ているわけでもないのに、なにもかも綺麗に見えて、ありふれた商店までもが妙に趣のあるものに見えて、訪れるどの街もあんまり綺麗で泣けてくることまであって、頭がどうかしちゃったんじゃないかと思うことがある。この日、スークを歩いていても、やっぱり同じ感覚に襲われた。なにもかもが得がたいほど綺麗だ。

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ふと、ああもうすぐ旅が終わるからだ、と思った。旅が、この先あと何ヶ月も続くと思っていた頃にはなかった感覚。目の前のものを一瞬も見逃したくないと思う気持ち。息を吸ったとき、肺に入れたこの場所の空気を吐き出すのが惜しいとさえ思う。この街の匂いのひとつ、クラクションの音ひとつまで、できることならすべて記憶に留めておきたいと願うような気持ち。
帰るのか、もうすぐ帰るのか。旅の中にいられれば、それだけで幸福なのに。

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by tomokoy77 | 2006-12-10 19:47 | Syria  

アレッポ

あれよあれよという間に、シリア最後の都市(といっても3都市しか行ってないけど)アレッポです。寒いです。この時期、北へ向かうのはきつい。

相変わらず、シリアの人の良さを実感する毎日です。今日、昼間行ったサンドイッチ屋に夜も行ったんだけど、お財布を忘れてしまって、「今財布持ってくる!」と言っていたら、無料でサンドイッチを貰ってしまいました。申し訳ないような・・・でも、感謝して頂こう。

明後日にはトルコです。もっと寒いだろうなあ。イスタンブールなんて、青森と同じ緯度だよ。この寒さで、脂肪が増さなきゃいいけどなあ。

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by tomokoy77 | 2006-12-09 06:09 | Syria  

メイド喫茶

この日、シリアはハマの宿で日本人の女の子(21歳)に会った。
アルバイトを休んで、3週間の旅に出て来たそうだ。

「なんのアルバイトをしているの?」
「メイドです」
冥土?・・・ああ、メイド。家政婦か。若いのに。

と思ったら、そのメイドではなかった。
”メイド喫茶”のメイドさんだった。


メイド喫茶の存在は知っている。5年前、東京に住んでいた頃、徒歩圏内の秋葉原の一角で、見かけたことがある。それはいわゆる喫茶店なのだが、ほかと違うのは、ウェイトレスの女の子たちがぴらぴらしたワンピース、つまりはメイドの格好をしていること。

店内に入ったことがないので、違いはウェイトレスの格好だけかと思っていたが、この日、現役のメイドさんに話を聞いて、そうじゃないということが分かった。それは、とにかく、とても衝撃的な話だった。わたしの受けたカルチャーショックは、アフリカで受けたそれよりもずっと大きかった。


お店で働く女の子たちのうち、21歳の彼女は最年長だと言う。下は16歳から(15歳もいたらしい。違法じゃないのか?)で、現役高校生も多いという。応募資格は22歳まで。

客が店に入ってくると、女の子たちは「お帰りなさいませ、ご主人様」と言って迎えるらしい。客が出て行くときは、「行ってらっしゃいませ」と。女のお客さんが来たらどうするの?と聞いたら(実際たまに来るらしいが)、「お帰りなさいませ、お嬢様」と言うのだそうだ。

つまり、店はあくまでも”家”であって、客はそこに帰ってくる主人という設定。だから通常の喫茶店で使われるような「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」は言ってはならないのだという。

テーブルについた客が何をするのかというと、まあ喫茶店なので飲み物を頼む。そしてメイドと友達のようにお喋りしたり、ゲームをするそうだ。メイドの女の子達が客の隣に座るということはなく、ゲームは、トランプやオセロやTVゲームといったもの。ゲームをする際は、一緒に遊ぶ女の子を指名でき、若干の指名料が発生する。(彼女はそれを”萌え”料だと言った。)

しかしキャバクラとは違う。女の子に触ることはできない。酒も出ない。(主に酒を出す”メイド・バー”というものも別にあるらしいが。)営業は平日の午後5時から10時までと、いたって健全な店のようだ。

メイドの女の子達の時給は、通常のウェイトレスよりもはるかにいいので、毎日のように応募者が面接に訪れるというが、実際採用されるのは月にひとり程度というから、公務員試験並みの狭き門だ。


更に、彼女の勤めるお店では、ウェブ上で女の子達のブログを公開しているそうだ。そこには女の子達の写真も載っていて、それをクリックすればお気に入りの女の子の”きらきらした”ブログが読めるという。(”きらきらした”というのは、絵文字や記号を多用した文章のことらしい。)個人的に写真撮影会を開催するメイドさんもいるというから、もはやそれは、アイドルに近い存在なのかもしれない。

客層は幅広く、若い子から年配の人までさまざま。いかにもモテない風采の人ばかりでなく、若くてそこそこ格好いい男の子も来るらしい。中には、ほとんど毎日やってくる客や、毎週末、四国から飛行機で飛んでくる客までいるというから驚き。


「こういうの、欧米の旅行者に話しても理解されませんよね」と彼女は言う。そりゃそうだろう。こういった”オタク文化”は、ヨーロッパの一部の若者に支持されているとはいえ、国際的理解を求められる文化(そもそも文化なのか?)にはなりえないだろう。
ブルセラが流行った少し後、イギリス人旅行者に「なんでハイスクールの女の子達のパンツやユニフォームを大人が買うの?」と聞かれて、言葉につまり赤面したことがある。

綺麗、大人っぽい、セクシーが好まれる傾向にある欧米の一般的価値観と、かわいい、幼い、隠れた色気が好まれる日本の多数派意見は、相容れない。


彼女の話を聞いていて面白いと思うと同時に、げんなりした気持ちになってきた。店内に入っていって、高校生のメイドときゃっきゃ言ってトランプに興じる大人達の顔に、コップの水でもぶちまけて、「目をさませよ!」と言ってやりたい気分になった。

「現実の世界で女の子と喋ることができない大人にとって、ここは道場なのだ」と、彼女の勤める店の店長は言うそうだ。確かに、日頃女性との付き合いがない人にとって、そこは練習の場所としての役割もあるかもしれないが、所詮は客と店員であり、そこではどんなつまらない話をしても、あるいは失礼な話をして失敗しても、現実社会のように非難されることはない。だからこそ彼らはそこへ通うのだろうが、それは現実逃避に他ならない。現実の社会で、失敗したり失恋したりしなければ、意味がないのでは?

と、偉そうなことを思って至った思考の先は、自分も現実逃避の最中だということだった。でも、わたしが旅をしている場所はバーチャルの世界じゃないし、泥棒もいれば悪人もいる、生身の世界だ。ま、どっちも一般社会からはずれてるって意味では同じか。


話は変わって、最近の日本のワイドショーネタになった。
「モー娘。はどうなの?」と聞くわたしに、「モー娘。古い~。」と彼女。今波が来ているのは、秋葉原から発生した”AKB48”(48人もいるらしい・・・)というアイドルグループなのだそうだ。
「お笑いは?」と聞くと、「オリエンタルラジオかな?きもいけど」と言う。ああ、オリエンタルラジオ。どこかの日本大使館の多重国籍者向けのポスターに載ってたわ。
去年の紅白の頃に聞いたレーザーラモンHG(?)とかいう人は、どうやらわたしの帰国を待たずに、消えていってしまっているらしい。

日本の流行の移り変わりはすごいね。3年で、すっかり浦島太郎みたいになってしまった。帰国して、はたしてこのスピードに付いていけるだろうか・・・。

なんか、婆くさい気持ちになってきたので、この辺でお仕舞いにしよっ。
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by tomokoy77 | 2006-12-08 22:31 | Syria  

ほへと?

愛したくても愛しきれない愛弟子、
ぶーちゃんのブログに紹介されていた占いをやってみました。

ほへと占い


<結果>
生まれてこのかた10633日目です
生まれた金曜日から1519週目で モチベーションは[▼] → [~]と底から這い上がってきています。 今年の誕生日から41日目です

あなたのエゴ暦は 第29番年 第1波動月(1/9) 42番日目(42/41)です。
あなたの ほへと数秘は 8 DX Std2 です。

年齢29歳は 人間関係がテーマです。人で多少苦労するかも、相手とのコミニュケーションを大切に。新たな相手の一面を発見していって下さい。

> 8の意味
・基本性格
こだわる性格を持ち、物事は狭く深くである。
頑固な職人気質であり、妥協や安易な考えは嫌う。
ものの価値観を決めつけずに柔軟に対応すること。
頭の中にはマニアな情報が満載&頭でっかち。

・人間関係
真面目でやさしい。
人見知りしますが馴れればグループで必要な人。
自信家で頑固、間違っていると思っても他人の話に耳を傾けて下さい。
異文化の人とコミュニケーションをとって煮詰まった考えを捨てて下さい。違う意見の人を拒絶しないように心がけて下さい。

・生活
肩こりや自律神経失調症に注意
身体を動かして、頭と身体のバランスを。時間を上手く使って下さい、下手です。

・金運
妥協無し完全主義の性格はそれなりの支出が必要です。
しかも他人から理解されない所にコストをかけます。
職人気質の仕事が吉。

>補正オプション

DX:何かに熱中する、人として強いパワーを持つ。

std2:バランスをとり、数秘のもつ性質の弱点を補正。複数の考えがたまに自己矛盾を引き起す場合もあるが,現実に幅広く適応できる。初心者向き(謎)。サブに数秘:2の性質を少し合わせ持つ。2の数秘の意味は探してね。




・・・・・・ということだそうです。
ぶーちゃんと、ほとんど同じ性格だという結果が出ました。今年の運も同じです。
ぶーちゃん、これって当たってるの?どうなの?

そうかあ、もう1万日とちょっと生きているのかあ。
そのうちの1000日以上を旅に費やしているなあ。
いいのかなあ・・・。

でもまあ、どんなに生きたところで、人間4万日そこそこ。
日本人の平均は3万日ちょっと。
平均寿命の短いマラウィやシエラレオネなんかは1万5千日に満たない。

人生って短いなあ。
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by tomokoy77 | 2006-12-08 18:38 | Syria  

ラピュタ城

ラピュタのような城が、シリア中部にある。フランス語でクラックデシェバリエというその城は、はるか昔遠征してきた十字軍によって建てられ、その後、オスマントルコの持ち物になり、つい50年前まで人が住んでいたという城だ。

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中は迷路のようになっていて、落とし穴のようなものがあったり、おもしろい。城から眺める豊かな穀倉地帯も、とても美しい。寒いけど・・・。
中東というと暑いイメージを持つ人もいるかもしれないが、シリアやヨルダンの多くの都市の気温推移は、年間を通じて東京とほぼ同じ。雪こそまだ降らないが、強風の吹く塔の上はものすごく寒かった。城で出会ったフランス人のおばあちゃんと、寒い寒いと言って身を寄せ合った。

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by tomokoy77 | 2006-12-06 17:07 | Syria  

ダマスカスとハマ

シリアの首都ダマスカスに着いた。
ダマスカスは本当に美しい街。とりわけ、旧市街が。

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中東でも一、二を争うという大きなスーク(商店街)を抜けると、ウマイヤド・モスクに出る。そこから奥へ進むと、いくつもの小さな店がひしめき合うように並んでいる。店の配列は無秩序だ。

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最新の映画を取り揃えたDVD屋の隣に、アンティークの絨毯を扱う店があり、パン屋の隣に薬局、その隣にはおしゃれなカフェ、鍛冶屋があり、本屋があり、服屋があり、ここで手に入らないものはないかと思われるほど、様々な種類の店が並ぶ。

中には鹿の角やべっ甲を掲げたなんだかよくわからない店まであった。通りは狭く、建物の両側から伸びたツタが絡み合って、頭上をアーケードのように覆っている。

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シリアの人は本当に親切だ。ダマスカスに着いてすぐ、通りすがりの男性に市バス乗り場を聞いたのだが、彼は私の乗るべきバスが来るまで一緒に待ってくれ、わたしがバスに乗り込む際、私の手に5シリア・ポンドコインを握らせた。「お金は持ってるから」と言っても、「いいよ、いいよ」と歩き去ってしまった。

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貰ってしまったそのコインをバスの中で支払おうとすると、今度は運転手が「お金は要らない」と言う。地元の人はもちろん皆払っているし、第一それはさっき貰ってしまったお金なので何とか受け取ってもらおうとするのだが、頑なに受け取ってくれない。

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ダマスカスで2度、次に訪れた町ハマでも2度、こうしてバスの乗り場を聞いた人が私のバス代を支払ってしまうということが、もう4度も続けておきた。なんだかこれ以上同じことが起きるのが申し訳なくて、バスの乗り場を尋ねにくくなってしまった。

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by tomokoy77 | 2006-12-05 16:51 | Syria