カテゴリ:Turkey( 7 )

 

長距離移動と、追いかけてくる魂

トルコ、イスタンブールから、南インドのコーチンへ飛ぶ。

トルコとインド。近いようでいて随分違う。気温は20度増し。言葉も民族も宗教もがらりと変わる。U.A.E.経由、7時間半のフライトで、周りの景色が一変してしまう。こんな風に景色が一変することは、主に陸路で旅をしてきたわたしにとって、あまり馴染みがない。

今回の旅の間にも、長距離のフライトを何度か経験したことはある。東京→バンコク、ネパール→大阪、東京→フェニックス、ブエノスアイレス→ケープタウン。どのフライトも風景の変化をもたらしたけれど、イスタンブール→コーチンほどの変化はなかった。

コーチンの空港に着いて、わたしの頭は混乱していた。当たり前だ。ついさきまで、寒い都会にいたのに、急に緑あふれる南国の地方都市へやってきてしまったのだから。

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ふと、先日イスタンブールで出会った写真家のSさんが聞かせてくれた話を思い出した。ネイティブアメリカン(たしかアラスカに住む人たちだったと思う)は、飛行機で遠くへ移動したとき、到着した場所でしばらくじっとして動かないのだそうだ。それは、自分の魂がやって来るのを待っているからだという。わたしもそれに習って、しばし空港でじっとしてみた。しかしイスタンブール→コーチンはかなり遠いとみえて、魂はなかなかやって来る気配がない。

本当は、こんな風に一気に移動してはいけないんだと思う。表向き、人間は次の土地にすぐ順応するけれど、心の一部はまだ前の土地を彷徨っているのだ。人間の心が環境の変化に対応できる限界速度は、歩く速度を超えることはないと思う。

ということは、3年前に旅を始めたわたしの魂の一部は、東シナ海を歩いて渡って東南アジアに入り、ミャンマーを歩き、バングラデシュを歩き、そろそろインドに到達する頃か。もしかしたら、インドで再会できるかもしれない。ここまでずっと歩き続けてきた、わたしの魂の一部に。
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by tomokoy77 | 2006-12-18 20:09 | Turkey  

しつじカフェ

先日、メイド喫茶について日記を書いたが、ぶーちゃん初め、旅先でこの話をした旅人の多くから、「それはもう日本の常識ですよ」とのコメントを頂いた。というわけで、今日はメイド喫茶の進化形、しつじカフェについて。しつじ?羊?・・・執事でした。執事カフェ。

この執事カフェ、メイド喫茶に対して、執事がお出迎えしてくれるというもの。執事というからには、そのイメージを壊さないよう、ちゃんと50歳前後のおっさんが、スーツを着て、腕にナプキンを掛けて出迎えてくれるらしい。一説にはリストラされたおっさんの再就職口になっているとか。なんか悲しい再就職先だ・・・。

まずは、執事カフェの仕組み。まずは入り口で名前を書かされるらしい。本名だって何だって、好きな名前で執事が呼んでくれるというわけ。「玲子様」とか「キャサリン様」とか。

そして、執事カフェのすごいところ。それは、客のどんな話にも、執事がきちんと話をあわせてくれるということ。例えば、「わたくしが先日乗ったお馬の名前は何でしたかしら?」と聞けば、「はい。それはサフランボル号でございます」と答えてくれるというわけ。
(余談だけど、トルコの町サフランボルについた時、競走馬の名前みたいだと思ったのはわたしだけだろうか。)

この執事カフェ。現在池袋にしかないらしく、予約3ヶ月待ちの人気ぶり。帰国したら是非行ってみたい。そして執事にあれこれ聞いてやろう。「エジプトのカイロにある、伝説の日本人宿は何ていう名前だったかしら?」とか、「最近タイバーツが強くなっているようだけど、1ドル何バーツになっているのかしら?」とかね。←いじわる
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by tomokoy77 | 2006-12-16 21:25 | Turkey  

再会

e0040591_20371710.jpgインターネットが普及して、旅人と旅先で”偶然”再会することがすっかり減ってしまったけれど、近くにいるのにお互い知らずすれ違ってしまうよりは、メールでやり取りしてだって、再会できたほうがいいに決まってる。
2年前ネパールで会ったときは、あの山に登る前だったkさんに、2年後の今日、イスタンブールで再会。


e0040591_19433262.jpgさらにはkさんのお父さんにも。お父さんには初めて会ったのに、なんだか初めてのような気がしなかったのは、親子がずいぶん似ていたからか。そして、あのときと同じ自転車にも再会。
2年分の話をするのに、4日間しかなかった。喋って喋って、それでも話が尽きなかった。山の話、旅の話、あれからの2年の話、本当に楽しかった。

kさんはもう5年以上旅をしている無銭旅行中のチャリダー。あの山、エベレストにも登頂してしまった、わたしの友達の中で、一番熱い奴だ。
”熱い”ということが、どうも格好悪いことのように感じられる時期があった。今よりもっと若かったころ。でも、今は違う。見栄も外聞もかなぐり捨てて何かに熱中できる人を、羨ましいと思う。kよう、今度会えるのは何年後だろうか。元気でいけよ。応援しているから。

イスタンブールでは他にもアフリカから何度も会ったsくんに再会したり、新たな出会いがあったり。再会はいいなあ。日本に帰ったら、2年ぶりの再会がたくさん待っている。そのことを思うときだけ、もうそう遠くないところまで迫った帰国の日が楽しみになる。
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by tomokoy77 | 2006-12-15 20:36 | Turkey  

10年目のイスタンブール

e0040591_20313239.jpg午前6時。オトガルからイスタンブールの街に降りた。おもてはしんと冷たい。

10年と5ヶ月ぶりのイスタンブール。この前来たときは夏だった。”アジアの終わり、ヨーロッパの始まり”と称される街イスタンブール。前に来たときはアジアの空気のほうが強いと感じたのに、10年で一転。ヨーロッパの雰囲気が強くなっていた。


e0040591_20314811.jpg10年の変化。
物価はおよそ3倍になっていた。路上のゴミと、アジアの都会にありがちな猥雑さが消えていた。「こんにちは~」「ちょっと見るだけ」と日本語で話しかけてくる絨毯屋の存在はそのままだった。
イスタンブールに着いたばかりの旅行者を、高額なツアーに申し込ませる悪徳旅行会社は、この10年の間に知恵を付け、日本人のスタッフを雇い入れることで客の信頼を得ようとしていた。

ガラタ橋付近で釣りをする人の姿に変わりはなかった。街を歩く人は、ずいぶんお洒落になっていた。


e0040591_2032080.jpgグランドバザールの土産物屋が、定価の何十倍もの値段を口にすることも変わらない。
10年前だってトラムは走っていた。アヤソフィアやブルーモスクは百年の以上の歴史があるから、10年たったどころで大して変化はない。入場料だけが跳ね上がっていたけれど。
10年の変化。変わったもののあれば、変わらないものもある。ただ、街がどんなに変化しても、アジア横断を目指してきた旅人にとってイスタンブールが終着の地であることに変わりはない。
南アフリカから7ヵ月半かけて北上してきた私の旅も、ひとまずここを終着駅にする。

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by tomokoy77 | 2006-12-14 20:25 | Turkey  

サフランボルの人々

サフランボルの人たちも、写真が好きでした。

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撮った写真を送ってねと、たくさん住所を預かってしまいました。

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帰ったら、あの国のこの国の、色んな人に写真を送らなくちゃ。

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「まあちょっとお茶でも飲んでいったら」と言って結局はお昼ご飯まで出してくれた家族、家の軒先で焼いていた栗をいくつも持たせてくれた家族、フェルト生地で小さな靴の飾り物を作ってプレゼントしてくれたおじいちゃん、みんな優しくしてくれてありがとう。

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by tomokoy77 | 2006-12-13 20:21 | Turkey  

サフランボル 風景

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サフランボル。黒海から50㎞ほど内陸へ寄ったところにある、小さな町。
築300年を超えるような古い家が密集したこの町は、世界遺産に登録されている。

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木造の柱に、白い漆喰の壁、瓦屋根。
石畳の上を歩くコツコツという靴の音と、風に吹かれてカサカサ鳴る落ち葉の音がしっかり耳に届くほど、町は静かだ。一日に5回流れるアザーンの声だけが、時折その静けさを打ち破る。

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古い家の発する、不思議と落ち着く空気。漆喰が塗り替えられ、屋根にパラボラアンテナが取り付けられても、家の放つ木の匂いは変わらない。
人間を守る家と、家を守る人間。お互いがお互いを大切に育て合っている町。

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by tomokoy77 | 2006-12-12 20:07 | Turkey  

トルコへ

e0040591_2045118.jpgシリアを出て、トルコへ。
アレッポからトルコ南部のアンタッキャまでバスに乗って4時間。アンタッキャで10時間バスを待ち、10時間バスに乗り、トルコの首都アンカラへ。アンカラで2時間バスを待ち、3時間バスに乗り、そうしてようやく、目的の町サフランボルへ。
写真は、午前6時のアンカラのオトガル(バスターミナル)。会社が多すぎて、目的地へ行くバスが見つけられない・・・。
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by tomokoy77 | 2006-12-11 20:00 | Turkey