カテゴリ:Colombia( 16 )

 

パティの旅

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パティはベルギー人の女の子。
女の子と呼ぶには、ちょっと無理があるかもしれない。
わたしよりひとまわりも年上だから。

パティはもう11年間も旅を続けている。


あるとき、「パティは何歳なの?」と聞くと、「16歳以上なのは確かよ」と彼女は答えた。
「そりゃあそうでしょう。もう11年も旅をしているんだから」とわたしが言うと、
「そう。でも、わたし16歳の誕生日のことをとてもよく覚えているの。すごくいい誕生日だったから。あとの誕生日は忘れたわ。だから、16歳以上であるってことだけが確かなのよ」
パティは笑ってそう言った。

明日、9月20日はパティの記念日だ。11年前のこの日、パティはベルギーを発った。
これまでやむをえない理由で3度帰国しているが、あとはずっと旅の中。

付き合っていたイラン人にすべての持ち物を盗まれたり、ちょっとここには書けないようなトラブルに巻き込まれたり(日本に入国しようとして入国できなかった)、つい先日もベネズエラでナイフ強盗に遭ったばかり。

それでもパティは旅を続けている。ヨーロッパに半年、アジアに6年、アフリカに3年、
ニュージーランドに1年、そして南米へ来て半年が経つ。

11年前、パティが1年間の旅に出たいと言ったとき、
彼女の父親は、「とんでもない。3ヶ月で帰ってきなさい」と言った。

パティは言う。
「明日パパに電話しようかしら。だってわたしの12年目の旅が始まるんだもの。
そして言うわ。”パパ、あれから11年経つけど、わたしまだまだ見たいものがたくさんある。
旅ができて幸せ。11年の旅は3ヶ月の旅よりずっと良かったって思ってる”って。」

翌日、わたしたちは世界一おいしいコロンビアコーヒーとチョコレートブラウニーで、
パティの12年目の旅の始まりを祝った。

(冒頭の写真はパティではありません。あしからず)
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by tomokoy77 | 2005-09-19 16:45 | Colombia  

塩の教会

e0040591_8392121.jpgコロンビアの首都ボゴタの中心地からバスで1時間も走ると、
あたりはのどかな景色に変わる。

広い広い牧場に、古い小さな家。背には緑の山が続く。
ここはどこだろう?東欧の田舎町のよう。
さっきまで見えていたボゴタのビル群が嘘みたい。


e0040591_8393192.jpg今日の目的地はボゴタから北へ約40㎞。
かつて岩塩鉱山で栄えたシパキラの町。
この町には、塩でできた教会があるという。

トンネルのような入口を通っていく。
黒と灰白色の壁はすべて岩塩。
硫黄のような臭いがあたりにたちこめている。
暗いトンネルはひんやりと涼しく、どこまでも続く。


e0040591_8401413.jpgこの教会は広さ 8000 k㎡ もあるというが、
それがどんなもんなのか、分からない。
’東京ドーム何個分’とかって言ってもらえれば、
少しはイメージできそうなんだけどな。

どんどん進んでいくと、左右に伸びる横穴がある。
横穴といっても巨大で、奥まで光が届かない。


e0040591_8414067.jpgいくつもの十字架が切り出されている。

教会の最深部へすすむ。
青いドームの先に、礼拝堂が。
そこには巨大な十字架がかかっている。
これらすべてが岩塩でできている。


e0040591_8403455.jpg岩塩はとても硬く、爪で強く引っ掻いても傷すらつかない。
その岩塩を少しずつ削り、巨大な洞窟を掘って、
それを教会にまで作り上げた人の時間の長さを思うと、
ちょっと気が遠のく。

どこかから、賛美歌が聴こえてきた。
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by tomokoy77 | 2005-09-17 14:42 | Colombia  

寒空に春の花

e0040591_8343745.jpgここは富士山の七合目とおんなじくらいの標高にあってさ、
ずいぶん涼しくて、ちょっと肌寒いくらいで、
水道水なんて冷蔵庫に入ってたみたいにピリピリと冷たいし、
犬はみんなフワフワの毛長種で、
森には針葉樹がザンザンはえているようなところなのに、
緑の芝生に、黄色い花びらを広げたタンポポが、
あったかそうな顔して揺れている。
そんな不思議な場所なんだ。
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by tomokoy77 | 2005-09-17 13:34 | Colombia  

ボテロ美術館

e0040591_4564740.jpgフランシスコ・ボテロがコロンビア人だと、
ここに来るまで知らなかった。

彼の個展は日本でも開かれたことがある。
その絵は、一度見たら忘れない。
とにかく、みんな太っているからだ・・・。


e0040591_4563189.jpgダヴィンチのモナ・リザも、
ヴァン・ゴッホの向日葵も、
ボテロの手にかかれば、太ってしまう。
ギャグみたいにも見えるけど、
同時になんかほのぼのとした気持ちにもなるのは、
最近わたしが太ってきたから?
・・・う、まさかな。


e0040591_4573737.jpgボゴタにあるこのボテロ寄贈美術館には、
ほかにもシャガールやピカソなど、
驚くようなコレクションが並んでいる。
そして、美術館の隣のカフェの
コーヒーは、しびれるくらい美味しい。
寒い日の美味しいコーヒーは最高。
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by tomokoy77 | 2005-09-16 11:52 | Colombia  

笑って喋る

e0040591_5221100.jpgボゴタの子どもはよく笑う。

カメラを取り出すと集まってきて、
「撮って、撮って!」と大騒ぎ。
収拾がつかなくなっちゃうくらい。


e0040591_523437.jpgボゴタの子どもはよく喋る。

相手が外国人だって、尻込みしない。
「どこから来たの?」
「何してるの?」って、質問攻め。


e0040591_524723.jpg子どもがよく笑う国は、いい国だ。

子どもがよく喋る国は、いい国だ。

たくさん笑ってたくさん喋る。
そういう子どもが大人になって、
たくさん笑って喋る子どもを育てるよ。
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by tomokoy77 | 2005-09-16 09:01 | Colombia  

西日と虹

e0040591_8475728.jpgボゴタの街を取り囲む山に日が落ちて、
西日が高層マンションを金色に照らし、
雨上がりの空には虹が架かって、
しばらくの間、寒さも忘れて見入ったよ。
とにかくとてもきれいだった。

「君はどうしてここにいないんだろう?」と、もう幾度となく思ったことを、また考えちゃった。
この瞬間を、君にも見せたかったよ。
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by tomokoy77 | 2005-09-15 17:02 | Colombia  

ボゴタ

e0040591_4462933.jpgコロンビアの首都、ボゴタにやってきた。
・・・寒い。赤道に近いのにどういうことだ?

そうだ。ボゴタの標高は2600m。
寒くて当然なのだが、それにしてもこの気温、
東京の11月くらいじゃなかろうか。


e0040591_4434379.jpgそれに、とんでもなく都会だ。
スーツを着たビジネスマン風の人が多い。
なにもかもが洗練されている。
まるで秋のヨーロッパのようだ。
(ギリシャしか行ったことないけど)


e0040591_44987.jpg街角にはお洒落なカフェが並んでいる。
くたびれきったジーンズで入るのが
躊躇われるほどお洒落な・・・。
この街では、
小汚いアジア人が目立ってしょうがない。


e0040591_4503545.jpg子どもたちはおそろいの制服を着て、
とてもフレンドリー。かわいいねえ。

「チーノ(中国人)!」って言わなきゃ、
もっとかわいいんだけどね。
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by tomokoy77 | 2005-09-15 04:40 | Colombia  

注射

ベネズエラの San Antonio del Tachira から、
コロンビアの Cucuta へ抜ける国境でのこと。

どうでもいいけど、この国境は面倒臭い。国境ではなく市内にイミグレがあるので、
わざわざそこへ出国スタンプをもらいに行かなくちゃいけない。

それにベネズエラの出国税 29,500 Bolivares (約13ドル)は高すぎるし、
これはコロンビアに陸路出国する場合のみ必要で、
ブラジルへ抜ける場合は不要だというのも納得がいかない。

そしてその後国境で、更に面倒臭く、且つ納得のいかないことが起こった。

ようやく両国の出入国手続きを終え、コロンビアに入り、
国境からバスターミナルへ向かう市バスに乗ったところ、
白衣のようなものを来たお姉ちゃんがバスに乗り込んできて、
わたしたちに「バスから降りるように」と言う。

「ポルケ?」と聞き返すが、
スペイン語によるお姉ちゃんの説明、全く聞き取れず。
バス内の乗客が、身振り手振りで説明してくれようとする。
Tシャツの袖をまくり、上腕に右手を当て・・・。

ちょっと待ってください。
そのジェスチャーはどう見ても "注射"に見えるんですが。

e0040591_4391778.jpg・・・本当に注射だった。

「黄熱病か?それならもう打った!」
「黄熱病じゃない。
これは、○■△※∞★×♀・・・」


「は!?何の注射!?嫌だよう。注射は嫌いなんだよう(泣)」

散々ごねたが、無駄だった。
この国境を越えたければ、打たなくちゃならないと言う。
泣く泣く注射を打たれ、証明書のようなものをもらい、
ようやくバスに乗せてもらうことができた。

その後K太郎が辞書で調べてくれたところによると、
これは Sarampion(麻疹)と Rubeola(風疹)の予防接種だった。

・・・どっちももう子どものころ予防接種しましたが。

針はちゃんと新しいのを使っていたけど、
なんの問診も無く女性に風疹の予防接種をするなんていけてない
(妊娠中の女性が風疹ウィルスに感染すると、
胎児に奇形の生じるリスクが非常に高くなる)と、看護師的懸念が頭をよぎる。

ベネズエラで麻疹と風疹が流行ってるんかね?
それとも、あの注射、本当は何かもっと別の・・・。
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by tomokoy77 | 2005-09-14 16:39 | Colombia  

サッカー大陸

e0040591_6405090.jpgカリブ海の入り江に面した穏やかな村タガンガで
散歩をしていると、サッカー場に行き当たった。
見ると、10歳前後の男の子たちが、ちょうど試合をしている。
パスがカットされれば怒鳴り散らし、フェンスを破らんばかりの勢いで声援を送る隣のおじさんに聞くと、これは地元タガンガと、隣町サンタマルタの試合だという。

e0040591_6415583.jpgサンタマルタはタガンガよりずっと大きな町だ。

午後1時。気温は35度オーバー。
炎天下のグラウンドで、
子どもたちは必死な顔してボールを追いかける。


e0040591_6433218.jpg土のグラウンドは滑りやすく、
その上まだみんな子どもだから、
全力で駆けようとするとすぐにバランスを崩して
転んでしまうのだけど、
土煙あげて派手に転んだって、誰も泣いたりしない。
すぐに起き上がって、試合に戻っていく。

タガンガ先制で始まった試合は、その後サンタマルタが同点に追いつき、
終了間際にフリーキックのチャンスを得たタガンガが、これを決めて勝利!
応援していたおじちゃんたちの喜びようといったら、
コロンビア代表がブラジル代表に勝ったとでもいわんばかりのはしゃぎよう。

これが、サッカー大陸南米で見た最初の試合。熱くて、いい試合だったよ!
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by tomokoy77 | 2005-09-04 12:38 | Colombia  

六ッ星ホテル

e0040591_6361319.jpgあ~幸せ。見ているだけで、幸せだ。

そのぷにぷにした肉球を指で押してみたり、
二重顎の間に手を挟んでみたりしたいんだけど、
・・・・・がまん。


e0040591_6373110.jpg昼寝するわたしのベッドの上に君が上がってきて、
となりで丸くなって眠った日には、
「も~、おばちゃんが何でも買ってあげるからっ」
ってな気持ちになっちゃって、
もう昼寝どころじゃないんだよね。


わたしにとって、五ッ星ホテルにも勝る六ッ星ホテルは、ネコの在る宿。

※犬猫のいる宿情報お待ちしてます!
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by tomokoy77 | 2005-09-02 14:34 | Colombia