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カート・コバーン?

e0040591_8161123.jpgボリビア第3の都市スクレで、ミュージシャンのサイン入りポスターが壁にたくさん張られているカフェに入った。甘いクレープが最高に美味しかった。

右端の大きな写真を指差して、「カート・コバーンって誰?」と聞くわたしに、一緒にいたふたりは絶句していたけど。
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by tomokoy77 | 2006-01-31 08:15 | Bolivia  

足の下の空 2

e0040591_7571630.jpg朝陽が昇った。
地平線が燃えていた。

昨晩沈んだ夕陽と同じように、太陽は頭の上と足の下にひとつずつ現れた。

目の前の光景は、脳の認識力の限界を遥かに超えていて、訳が分からなかった。ここが別の惑星とでも言うのなら、理解できそうなものだけど。


e0040591_7573954.jpgそういえば昨夜は宇宙の中を歩いた。そして今朝のこの光。この雲の色。

ブエノスアイレスからバスと列車を乗り継ぎ、2泊3日かけてウユニまで来たけど、あの時乗ったのはバスでも列車でもなく、宇宙船だったのかもしれない。そうか、やっぱりウユニは別の星なんだ。


e0040591_7575098.jpgそんなことを真面目に考えてしまうほど、その光景はどうかしていた。

朝6時に迎えに来るはずのランクルは、7時を回っても現れなかった。ボリビア時間。1時間や2時間の遅れは当たり前。

でもいいんだ。どれだけ見ていても見飽きない景色の中にいるから。

ふたつの太陽はどんどん離れていく。

上、下、右、左。
方向感覚が無くなって、体が宙に浮かんでいるみたいだ。


e0040591_7581485.jpg西の空に虹が架かった。3本も架かった。
虹は地平線を境に折れ曲がり、湖に映って長く伸びた。

南の空から、虹を横切るようにして一羽のピンクフラミンゴが飛んできた。長い首を優雅に持ち上げて、私たちの目の前を飛んでいった。

きれいとか、すごいとか、そういう感情の針はとっくに振り切れてしまっていた。

キャパを超えてる。まいったな。
こんなところに来ちゃって、もうこれ以上どこへ行こう?帰国するしかなくなっちゃうよ。


e0040591_845765.jpg あの人、大丈夫かな?
 死んじゃったみたいだ。

 うん、まずいね。
 もう帰って来ないかも。

 呼んだほうがいいかな?

 放っておけばいいよ。
 戻りたきゃ戻ってくるし、
 戻ってこなきゃ・・・
 それはそれでいいじゃん。


e0040591_7591089.jpg7時半、ようやく迎えに来たランクルは、ホテルを出てすぐに故障した。とんでもなく塩分濃度の高い水の中を走っていくのだ。無理も無い。

一度ホテルに戻って別の車に乗り換え、再び走り出したランクルは飛沫を上げて快調に走り出した。めざすはイスラデペスカード。

塩湖の中には車のタイヤ痕が曲がりくねりながら黒く残っていて、ランクルの屋根の上から見るそれは線路のようだった。
どこかでみたような光景。ああそうだ。千と千尋の神隠しで、千尋が乗っていった電車みたいだ。


   あおいそら、しろいくも

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e0040591_7594329.jpg3時間、車は空の中を走り続け、遠くに目指す島が見えてきた。

乾季にも訪れたこの島は、上から見ると魚の形をしているためにイスラデペスカード=魚の島と呼ばれているらしい。

雨季のウユニでは、島も空に浮いているみたいだった。


e0040591_80028.jpg天空の島は相変わらずサボテンだらけだった。

雨季のウユニは毎日のように雨が降るのに、そんななかでサボテンが生きて花を咲かせているのは不思議だった。サボテンは多量の水を嫌う植物じゃないの?
不思議な場所も知らないことも、まだまだたくさんある。


    ここへ来て良かった。

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e0040591_803079.jpgせっかくだから、宣伝しちゃお。
今回塩湖の中を何時間も走ってくれたのはトヨタのランクル。

いくらオフロード用とはいえ、この車がここまで過酷な状況で使われるって、トヨタは想定してたのかな?
いずれにせよ、さすが世界のトヨタ!
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by tomokoy77 | 2006-01-27 08:00 | Bolivia  

足の下の空 1

 空の中、散歩しない?

e0040591_739533.jpg突然そんなことを言うのはたぶん、よっぽどのロマンチストか空想癖の持ち主、あるいは筋金入りのドラえもん愛読者ぐらい。
でもここに、彼らの夢を叶える場所がある。

ボリビア南部、ウユニ塩湖。わずか2ヶ月前に訪れたばかりのこの場所に再びやってきたのには訳がある。

毎年1月から3月の雨季の間だけ、乾いた真っ白な塩湖の上に水が張る。空が晴れ風が凪いで湖の表面が静まると、湖面は鏡となって空を映す。見渡す限り空しかなくて、空中に浮いてるみたいだと聞いた。どうしても空の中で散歩してみたくなったのだ。


e0040591_739525.jpgそれは本当に見渡す限りの空だった。上も下も空。
写真じゃ伝わりにくいけど、見渡す限り空しかないんだ。

頬っぺたつねってって隣の人に頼みたくなるほど非現実的な光景。
夢と現実、その境界があいまいになって怖いくらいの景色。


e0040591_7415099.jpg 死んだんだっけ?

 いや、生きてるでしょ。

 本当に?

 ・・・・・・たぶん。

”天国みたい”なんて陳腐な喩えも、ここでは使わざるを得ない。サンダル脱いで、くるぶしまで水に浸かって、空の中を歩いていく。

振り返ったら全部消えてるかも。
空の中にひとり取り残されてたらどうしよう。
吸い込まれそう。振り返るのが怖い。
このままもう、戻れなくなるかもしれない。


e0040591_7422628.jpg夕陽が沈んだ。
現実の空の中で太陽はいつものように上から下へ沈み、湖の中の空では太陽が下から上へ昇って、ふたつの太陽は地平線でひとつになって消えた。

沈む夕陽と昇る朝陽をいっぺんに見ているみたいだった。
これからやってくるのは夜だろうか、それとも朝だろうか。


e0040591_7425635.jpg夜になって、雨が降った。空には厚い雲がかかり、星空は期待できそうになかった。
いちるの望みをかけて目覚まし時計をセットして眠り、午前2時、その音で目を覚ます。

ありったけ着込んで外に出る。玄関を出たところで素足のまま湖に入ると、その水はつま先から凍っていきそうなほど冷たかった。

空は相変わらず雲で覆われていたが、わずかな切れ間から星が見え、それが湖に映っていた。
星、踏めそう。そう思って近づくけれど、湖の中の星はわたしの歩く速さにあわせて逃げていく。


e0040591_7405228.jpg星を追っかけて遊んでいるうちに、空がみるみる晴れてきた。北の空、地平線間近に北斗七星が現れ、西の空にオリオン座、南の空に南十字星、そしてさっきの曇り空が嘘みたいな天の川。あっという間に、見上げても見下ろしても目に入るのは星ばかりになった。

オリオン座踏んで、天の川を渡り、星を拾う。
宇宙の中を、散歩。

流れ星が流れた。いくつも流れた。数時間前見た夕陽のように、上から下へ、下から上へ流れた。オリオン座が半分沈むころ、空は再び雲に覆われてしまった。それを見届けて、ようやく部屋に戻った。

長いこと冷たい水に浸かっていたせいで、数日後しっかり風邪をひいてしまったけれど、今でもあの晩見たものは、やっぱりただの夢だったのかもしれないと思う。
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by tomokoy77 | 2006-01-26 15:37 | Bolivia  

盆踊り '06 en La Plata

e0040591_6574528.jpg先週の土日、雨で中止となってしまった
ラプラタ市日本語学校主催の盆踊り大会が、
1週間後の今日ようやく開催された。

ラプラタ市はブエノスアイレスからバスで2時間ほど。夜8時、会場に着くと、そこはすでにたくさんの人で賑わっていた。

「BIENVENIOS ようこそ盆踊りへ」


e0040591_658243.jpg会場にはたくさんの夜店が出ていた。

これは古着物屋さん。
浴衣をはおってご満悦のアルゼンチン婦人。

それにしても、外国人に浴衣は似合わない。
もっと足が短くないと、もっと胴が太くないと、
もっと頭がおっきくないと・・・。


e0040591_6581359.jpgもちろん日本食の夜店もあり。

やきとりでしょー、
たこやきでしょー、
お好み焼きでしょー、
餃子でしょー、
ヤキソバでしょー、
うどんでしょー、


e0040591_6583649.jpg紅白饅頭でしょー、
ドラ焼きでしょー、
かりんとうでしょー、
綿菓子でしょーー、
中華まんでしょー、
春巻きでしょー、



e0040591_6584811.jpg習字屋でしょー・・・って、この店は何?

ここはアルゼンチン人向けの夜店でした。
アルゼンチン人名に漢字をあてて書いてくれるらしい。

ちなみにこれは杏都音羅、
アントネラちゃんからのオーダー。
おもっきし当て字じゃん。


e0040591_659082.jpgもちろん金魚すくいもあるよ!

「旨そーやー」って顔して覗き込んでるそこの二人、いくらシーフードに飢えてるからって金魚は食べないように。


e0040591_6593514.jpg夜店で日本の味を堪能した後、
お揃いの祭Tシャツに身を固めた
わたしたち”日本旅館・家族の食卓連”も
踊りの輪に加わった。

背中の「祭」が気合のしるし。


e0040591_703184.jpgこれがホントの国際交流。

盆踊りマスターから伝授された踊りを、
アルゼンチン人のおばちゃんたちに教える
エセ師匠のわたし。


e0040591_6592085.jpgだんだん日が暮れてきたよ。

東京音頭に河内節。
踊りの輪は
どんどん大きくなっていく。

アルゼンチン人も日系人も
日本人も外国人も、
みんなひとつになって踊る。


e0040591_70168.jpgやぐらの上には太鼓がふたつ。
小学3年生くらいの女の子が、
はっぴにはちまきで太鼓を叩いてた。

あんまり真剣な顔して叩くから、
ちょっとじーんときちゃったよ。

ドンドン、カンカン。
子どもの頃の記憶がよみがえる音。

夏の夜の涼しい風。
夜店の匂い。
ちょうちんの明かり。

あ~夏だっ!


e0040591_701468.jpgどーんと花火があがったよ。
祭りは最高潮。

そういえば、このひと月で
3度も花火を見たっけな。

12月24日のクリスマスイブ。
12月31日の大晦日。
そして今日の盆踊り。

どの花火も、高くて大きくてきれいだった。

地球の裏側、
アルゼンチンは夏まっさかり。

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by tomokoy77 | 2006-01-21 20:48 | Argentina  

100の夢

日本の元旦行事といえば「書初め」。
今年の正月はブエノスアイレスで書初めをやった。
筆ペンで 「8kg減への道も、1g減から」 と書いた。

韓国にも、書初めに代わる元旦行事があるという。その名も「100の夢」。

やり方は簡単。とにかくこの先の夢を思いつく限り書いていく。
実現不可能なものでも構わない。夢なんだから。
ただし、類似する夢はひとつにまとめる。
例えば、「イエメンに行きたい」「マダガスカルに行きたい」「屋久島に行きたい」は、
「旅行に行きたい」という夢としてひとつにする。

こうして書き出した夢を1年後の大晦日に読み返して、
実現したものは消し、新しく生まれた夢を書き足していくんだって。


この行事を去年カナダで韓国人の女の子とやったというコーヘイ君が、
「30個書けたらその人はやりたいことがいっぱいあるってことで幸せ者なんだって。
でも30個書くって案外難しいよー」と言った。

4人で書き始めたのだが、20個目くらいからみんな考え込んでしまっている風だった。
わたしはペンがどんどん進んだ。切れ間なく夢が浮かんだ。
近い将来の夢。遠い未来の夢。ずっと持ち続けて未だ叶えられていない夢。

2時間半ぐらいがすぎた時、わたしは103個の夢を書いていた。
実現不可能な夢はほとんどなかった。どれも、頑張れば叶いそうな夢ばかり。
どうやら相当幸せ者ということになるらしい。

試しにやってみると面白いよ。自分のやりたいことがハッキリする。
103個、全部叶えられるように頑張っていこー。


↓ ちなみにこれは、先日開催された揚げ物パーティーの様子
  早速夢に反したことをしてるな・・・。
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by tomokoy77 | 2006-01-19 02:48 | Argentina  

タンゴ

e0040591_733535.jpgブエノスアイレスに来て3週間。
ようやくタンゴを見に行った。
この後ニューヨークで公演されるという、
6組のペアによるタンゴショー。

・・・プロって凄い!踊るってすごい!!
寝不足のまま行ったのに、
2時間まったく目が離せなかったよ。
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by tomokoy77 | 2006-01-16 06:03 | Argentina  

3週間

・・・全然ブログを更新してなかった。
今もブエノスアイレスです。気付けばもう3週間ここにいる。

なにしてるかって、最近まではダイエットしてました。
2週間で3.5kg痩せた。でもまだまだ。
あとはウルグアイに行ったりしてました。

日々、もっぱら人と関わってます。
移動するばかりが旅じゃないなと実感する毎日です。
時間をかけて人と深く関わっています。

日本で働いていたらなかなかできないこと。
とにかく人とたくさん喋って、関わって、旅よりもっと遠くに来ている感じです。
忙しさに邪魔されることなく、たくさん感じてたくさん考えられる、貴重な毎日を送っています。

今後の旅の予定は未だ未定です。
ブラジルに行くか、アフリカに行くか、それとも日本に帰るか。
でも、旅の終りが遠くにようやく見えてきた。
何月か分からないけど、今年中には帰ります。

ここ数日、ブエノスアイレスは雨続きです。
今も雨が降っていて、すこし寒いくらい。
今日は郊外で開かれる盆踊り大会に行く予定です。
盆踊りなんて何年振りだろう。とても楽しみ。
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by tomokoy77 | 2006-01-13 19:04 | Argentina