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コルコバード

e0040591_53010.jpgリオデジャネイロの観光名所といえばここ、コルコバードの丘。標高710mの山の上に、両腕を広げたキリスト像がリオの街を見下ろすように建っている。

このキリスト像、高さは30m、両手の長さは28mあるという。

山頂からの眺めを期待して登山列車に乗る。が、列車を降りると、あたりは濃い霧に覆われていて、街並みどころか、下から見上げるキリストの顔さえ見えない。


e0040591_534877.jpgカフェテリアでくたびれたホットドッグを食べて待ち、霧晴れず、人の頭しか見えない展望台を一周して、霧晴れず、諦めて帰ろうとしたとき、眼下の霧に切れ間が現れて、眼下にリオの街並みが広がった。

「God !」 と歓声が上がる。


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by tomokoy77 | 2006-02-28 05:04 | Brazil  

イパネマ海岸

e0040591_545261.jpg日が落ちて、海は青みがかった灰色になった。

波が、高く高く打ち寄せる。
次から次へと打ち寄せる。

はやく上がらないとさらわれちゃうよ。
だってほら、海の色がどんどん変わってく。
黒い海になってからじゃもう遅い。
月が出てからじゃもう遅い。

はやく家に帰らなきゃ。
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by tomokoy77 | 2006-02-27 19:04 | Brazil  

リオのカーニバル

e0040591_4572128.jpgこの時期、南米各地で開かれるカーニバルの中でも最も有名なのは、やっぱりブラジル、リオデジャネイロのカーニバル。

億単位の資金を投じて作られた山車と、華やかな衣装、1チームあたり数千人の踊り子が会場を練り歩くカーニバルは2リーグからなる競技形式で行われ、一部リーグでは2日間で14チームが優勝と一部残留をかけて競う。


e0040591_4573651.jpg「ラテンアメリカ」「アマゾン」など、各チームは予めその年のテーマを決めており、山車や衣装など全てはそのテーマに基づいて作られている。

音楽はもちろんサンバ!
チームは毎年テーマ曲を新しく作成し、その曲をエンドレスで演奏・熱唱しながら進んでいく。

カーニバルには有名人もたくさん参加している。
女優、モデル、歌手、サッカー選手。
踊り終えた彼等が観客席の前を通るたび、周囲から黄色い悲鳴があがる。


e0040591_554383.jpg夜9時から始まったカーニバルは、雨が降っても続いていた。10時過ぎに会場近くへ辿り着いたわたしたちは、大雨のため中に入れず、しばらく近くの食堂で時間を潰していた。

相変わらず、ポルトガル語は全く理解できない。食事の注文すらできずに困っていると、きれいなブラジル人女性がやってきて日本語を話し出したので驚いた。
彼女は15年前まで大阪に住んでいたそうだ。今はブラジルの航空会社でフライトアテンダントとして働いているという。

15年のブランクを越えて、彼女の日本語は滑らかだった。そして「また日本に行きたい」と何度も言った。日系の航空会社で働くことが夢だった彼女は、先日JALの入社試験を受けたが採用されなかったと言う。


e0040591_51474.jpg「もう39歳だから、歳がね、ダメだったのかな。夢は叶わなかった。けど、いいの。生きてればね、またいつかチャンスもあるでしょう」と、彼女は真っ白な歯を見せて笑いながら言った。
雨が上がり、彼女と別れ、深夜0時過ぎようやく会場に入った。

会場の外にまで響く打楽器のリズムが心地いい。客席では、まだ隊の先頭も見えないうちから観客が立ち上がり、歌い、踊る。サンバ。そしてカーニバルがやってきた。目に飛び込んでくる、前進する原色の集合体。

隊の全員が会場を抜けるまでには、1チームあたりおよそ1時間半弱かかる。本日の最終チーム、4年連続の優勝を賭けて戦うヴィジャ・フロウが踊りを終えたのは、空がすっかり明るくなった翌朝8時過ぎだった。
前年まで3年連続優勝しているだけあって、ヴィジャ・フロウは大人気だ。客席にはこのチームのサポーターTシャツを着た人がとても多い。

e0040591_501486.jpg確かに山車は豪華だが、難解な曲とテーマはいまいち観客に届いてこない。

計5チームのパレードが終わり、結局わたしがこの日見た中で一番気に入ったのはヴィラ・イザベルというチームだった。ずいぶん昔に一度優勝したきりのようだったけど、山車も音楽も踊りもずば抜けて良かった。


e0040591_505288.jpgヴィラ・イザベルは歌っていた。 
 Yo soy loco por ti, America.
 私はアメリカに夢中なの。

ラテンアメリカをテーマにしていたこのチームは、中南米のイメージをふんだんに盛り込んだ演出をしていて、メキシコからブラジルまで、10ヶ月間で訪れた19カ国のラテンアメリカ諸国をわたしに思い出させてくれた。

数日後の新聞で、今年のカーニバルはこのヴィラ・イザベルが優勝したと知る。
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by tomokoy77 | 2006-02-26 23:56 | Brazil  

カウントダウン 

e0040591_4494397.jpgリオ!


e0040591_4495429.jpgリオ!


e0040591_4514180.jpgカーニバルが始まるよ!
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by tomokoy77 | 2006-02-26 20:47 | Brazil  

お家に帰ろう

e0040591_447198.jpg巨大なマンションを見上げていると、この箱の中で人が暮らしているのかと不思議な気持ちになることがある。
田舎の一戸建てに育ったわたしには、東京で数ヶ月のマンション暮らしを経てもなお、この建物を”家”として見ることが難しい。

都会で育った人からは、「贅沢なことを」と言われるかもしれないが、わたしにとっての家は、やっぱり自分が育った家だ。

道路から玄関に続く階段があって、庭と物置があって、勝手口があって、仏間があり2階がある。祖母の部屋は1階に、父と母と妹の部屋はそれぞれ2階にある。

今、その家にわたしの部屋はない。
けれどわたしは知っている。わたしがいつでも帰れる家はあの家だと。

サンパウロの中心地に建つ、この高層マンションを見上げて家のことを考えていたら、
久しぶりのホームシックに罹ってしまった。 ああ、家に帰りたいなあ・・・。
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by tomokoy77 | 2006-02-23 04:44 | Brazil  

アマゾン生まれ

暑い暑い午後、ネグロ川のほとりでバスを待つ。

e0040591_011295.jpgあたりを包む空気は熱を帯び、アスファルトの上で渦を巻いていた。屋根つきのバス停の中で、わたしはただ座って待っているだけだというのに、体中の毛穴から汗がとめどなくわいてくる。

男の子がひとりやってきた。日陰に入ろうともせず、バスの来る方を眺めている。汗もかかずに涼しい背中で。

他所から来たわたしとは違うその背中を見ていて思った。生まれたところで暮らすのが、一番幸せなのかもしれない。
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by tomokoy77 | 2006-02-23 00:01 | Brazil  

ネグロ川の向こう

e0040591_064937.jpgアマゾン川の支流、ネグロ川を船で渡る。

ここは川の真ん中で温度の違う二つの川が合流していることで有名だ。

ビール色の川と黒ビール色の川。
2色の川が混ざり合う様子は、とても不思議。


e0040591_08036.jpg対岸の村は、暑くて閑散としていて、それからずいぶんゆったりした空気の流れているところだった。

小さな市場で昼寝をするおじちゃん。

まあね。こう暑くっちゃ、外に出る気にならないもの。

バナナ屋の親父も、八百屋の兄ちゃんも、みな一様にだらだらゆるゆるしていた。

ポコ・ア・ポコ。  まあそう焦らず、ゆっくり行こうや。


e0040591_010289.jpgそんな暑い昼下がりでも、女の人は元気。

市場の脇の食堂で、きりっとした顔して働いている。

「魚は無いの?」と聞くわたしに、まだ12歳くらいの女の子が答えてくれた。

「魚なら向かいの店にジャラキとピラルクがあるわ」

女の子はお母さんらしき女の人と二人で、小さな店の小さな台所を忙しく動き回っていた。


e0040591_083128.jpg女の子に教えてもらった店でアマゾンに住む巨大魚ピラルクのフライを食べる。

向かいの席に座ったアラン・ドロン似のおじちゃんが、ブラジルの栄養ドリンクGUARANAをご馳走してくれた。
ひと口舐めたGUARANAはオロナミンCによく似ていた。

満腹になったし、栄養ドリンクも飲んだし、そろそろ街に帰ろうか。川の向こうにはマナウスが待っている。アマゾン流域最大都市の排ガスと人込みとビル群が。

あー帰りたくない。
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by tomokoy77 | 2006-02-21 15:10 | Brazil  

市場

e0040591_2234846.jpg旅先で元気がなくなったときは市場に行こう。
よほどの先進国でもない限り、たいていの町に市場はある。

持って行くのは少しのお金とカメラだけ。
そして、目的もなく市場のなかをぶらぶら歩く。

野菜売り場から果物売り場へ、
雑貨を扱う問屋街から肉売り場を経て魚売り場へ。


e0040591_224185.jpg売り手と買い手の熱い値段交渉。
狭い路地を駆け抜けていく荷車。
人間の隙を窺う犬と蝿の群れ。
鼻の奥にささるようなにおい。

温度計を壊しかねない、熱気と活気。


e0040591_2243321.jpg珍しいものを見つけたら、店主に尋ねてみるのもいい。
うまくすれば「食べてみるかい?」って、
味見させてくれるかもしれない。
美味しければ、覚えた言葉で値段交渉に入ろう。

だんだん元気になってきた。


e0040591_2244919.jpg市場には安食堂がつきものだ。
マナウスらしくピラニアの煮つけを食べた。物価高のブラジルにあって、これで3ヘアル(150円)は安い。

魚市場が男の職場であるのに対し、食堂はおばちゃんたちの縄張りだ。料理はどの店も似たようなもの。だからなるべく人の良さそうなおばちゃんのいる店で食べるのがいい。

ポルトガル語は耳に心地良い言葉だ。サ行を多用する独特のリズムに耳を傾けていると、周りの空気に体が溶け込んでいく。  ほら、もうすっかり元気になった。
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by tomokoy77 | 2006-02-20 02:23 | Brazil  

カルナバル in Manaus

ブラジルはアマゾン川流域のマナウスに着いた。
アマゾンという言葉から連想される秘境イメージからはかけ離れた大きな街だ。

土曜の夜、カーニバルがあるというので街の中心にあるアマゾナス劇場へ行ってみた。
劇場のだいぶ手前から、前に進めないほどの人出。
カーニバルというよりはどうやら屋外ライブらしい。みんな酒を片手に踊り狂っている。

e0040591_1495878.jpgブラジルに来てすごいと思ったことのひとつ。
20代ピチピチ(というか大抵はムチムチ)の女の子と、中年のおばちゃんたちが、同じ格好をしていること。
年齢を問わず、体型を問わず、出さなきゃ損とばかりに、皆露出の激しい服を着ている。
派手な化粧でライブ会場へやってきたおばちゃんたちが若い男の子とランバダなんぞを踊っている光景は、初めこそぎょっとするものの、なんだか微笑ましくもある。

ブラジルしかりキューバしかり、中南米には「一生青春ですから!」って国が多い。いくつになっても踊りに出かけるようなばーちゃんになろう。
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by tomokoy77 | 2006-02-18 01:47 | Brazil  

ポーター

e0040591_2501417.jpgポーターという仕事ほど格好いい労働はないと思う。

なにを生産するというわけじゃない。必要なものを必要な場所へ運ぶという、とてもシンプルな仕事。荷を上げて、その重さと距離に応じて報酬を貰う。

最近流行の株だの投資だの、紙の上で金が動きそれが懐に飛び込んでくるような仕事は、どうも気持ち悪くて好きじゃない。ポーターの仕事はその対極にあると思う。自分の体で稼ぐ。この単純さが好きだ。どの山で出会ったポーターも、シンプルで気持ちのいい奴らばかりだった。
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by tomokoy77 | 2006-02-15 02:49 | Brazil