バックウォータークルーズ

e0040591_22255572.jpgケララ州のバックウォーター(水郷地帯)を船でのんびり下るクルーズに参加した。

アレッピーの町を流れる小さな川から船に乗る。町を出ると、まわりはあっという間に一面の椰子に囲まれる。”ケララ”とは”椰子の国”という意味なのだそうだ。何万本の椰子の木。ここはまさしく椰子の国だ。


e0040591_2225325.jpg時折、ハウスボートと呼ばれる船が停泊しているのを見かける。
ハウスボートの中には、その名の通り、ベッドルーム、キッチン、テレビ付きの応接室まで完備されていて、船とはいっても、わたしが普段泊まっている安宿よりずっと快適だろう。このボートを貸し切って贅沢な川くだりを楽しむこともできるそうだ。


e0040591_22294710.jpgのんびりとした景色が続く。両岸の小さな家、川で洗濯や水浴びをする人たち、行きかう小さなボート、わたしたちの乗る船に向かって手を振る子どもたち。
川とともに暮らす人々の生活を垣間見られるのもまた、船旅の楽しいところ。


e0040591_22264153.jpgお昼になって、一度船を降り、昼食をとった。南インド特有の、バナナの葉に盛られたターリー。米とチャパティに何種類かのカレーが付く。これを手ですくって食べる。
手でご飯を食べる国は、意外と多い。アフリカにもいくつかそういう国があった。旅の初めは上手く食べられなかったけど、今ではすっかりお手のもの。


e0040591_2227771.jpg食事の後、またしばらく川を下り、チャイ(お茶)休憩のために小さな村で再び船を降りた。村の小さなチャイ屋で、かわいいインド人姉妹に出会った。
インドのチャイは、紅茶にたっぷりのミルクと砂糖、香辛料が入ったもの。日本では甘い紅茶なんて飲まないけど、インドに滞在中は、ついつい日に何度も飲んでしまう。


e0040591_22263380.jpg再び船に乗る。チャイニーズフィッシングネットと呼ばれる、この地方独特の仕掛けが見えてきた。
細長い丸太を組んで作った大掛かりな仕掛けなのだが、丸太の先に引っ掛けた網を水中に沈め、しばらく時間をおいて引き上げるという単純な漁法らしく、見た目が大袈裟なわりには、あまり魚が獲れないのだという。


e0040591_22272051.jpg終点のクイロンが近づくにつれ、川岸に村というには少し大きい町が現れるようになった。
川に面した魚市場では、水揚げされた魚が競りにかけられていた。船を降りて参加したい!火をおこして、獲れたての川魚を炙って食べたい!


e0040591_22272868.jpg夕暮れ。わたしたちの船を追いかけるようにして巣に戻っていく鳥。バックウォータークルーズはおすすめ。椰子に囲まれ、涼しい風に吹かれ、とてもリラックスできる。
午後6時半、クイロンの町に着いた。アレッピーと違い、大きくて交通量の多い町だったので、そのままトリヴァンドラム行きのバスに乗り、コヴァラムビーチを目指した。

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# by tomokoy77 | 2006-12-22 22:24 | India  

移動遊園地 in Alleppey

アレッピーの町に、移動遊園地がやって来た。移動遊園地に来るのはグアテマラ以来、1年半ぶりのこと。グアテマラの遊園地、懐かしいなあ。

e0040591_2032253.jpg園内の入場は無料。入ってみると、中はインド人家族でごった返している。
まず目に飛び込んできたのは観覧車。そのスピードにびびる。とにかく速い。日本の観覧車とジェットコースターの中間ぐらいの速度か。観覧車の映像を早送りで見ているようだ。しかも、客の乗る箱には柵が付いていない。なんて危険なんだ。あれはやめておこう。


e0040591_2033570.jpg観覧車の横にはバイキングがあった。観覧車と対照的に、これは遅すぎる。揺りかごじゃないんだから。あんまり遅いので、バイキングの上で立ち上がって騒ぎ出すインド人続出。
メリーゴーランドは、手動だった。円盤の上に小さな馬や車が置いてあって、子供がそこに腰掛けると、おっさんがその円盤を力いっぱい回しだす。


e0040591_2034875.jpgよくみると、ゴーカートもコーヒーカップも手動だった。汗だくになって円盤を回すおっさん、ご苦労様です。
園内には、ほかにもサーカス小屋や、オートバイのショーを見せる小屋、そして手品小屋があった。迷った末、手品小屋に入ることにする。料金は10Rs(30円)。たいしたことはなかろうと思って入った手品小屋。しかし、これがなかなかすごかった。


e0040591_2035922.jpg舞台に上がった手品師の兄ちゃんは、古典的ながら仕掛けの分からない手品の数々を矢継ぎ早に披露した。空の箱から鳩を出して、その鳩をウサギに変えたり、口から長いスカーフを何枚も出したり。最後は子供を空中に浮かせる技まで!
顎が外れるんじゃと心配になるくらい驚いていたインド人の観客に負けず劣らず、わたしもついつい見入ってしまったのだった。
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# by tomokoy77 | 2006-12-21 19:59 | India  

アレッピー

e0040591_2147936.jpg南インド、ケララ州、アレッピーの服屋の女の子たち。
南インド、なかでもケララの人たちはさっぱりしていると噂には聞いていたけれど、コーチンもここアレッピーも、人が本当にしつこくなくて、ここはインドなのか!?と疑ってしまうくらい。ぼられる事も殆ど無いようだし。気負って来たのに、ちょっと拍子抜け。


e0040591_21472690.jpgこのあたりは、なぜかこの尖った提灯のようなものがあちこちにぶら下がっている。たくさんあると、お祭りみたいに華やかだ。
インドといえばヒンズー教。でもこのあたりにはキリスト教の教会もあれば、アザーンも聞こえる。


e0040591_2147489.jpgアレッピーの寺院前は、浅草寺の仲見世通りのような賑やかさ。夜は電飾で派手にライトアップされる。
綿菓子を売っていたり、ポップコーンを売っていたり(ポップコーンの表面が黄色すぎるのは気のせいか。まさかとは思うが、カレー粉をまぶしているんじゃ・・・。怖くてまだ確かめてない)、まるで、夏祭りの様相。


e0040591_2148792.jpgついつい買い物をしてしまう仲見世通り。牛の角かなにかでできた、魚の形の櫛を買った。インドの女の子がおでこにつけるビンディーのシールも買った。インドは物価が安いので、ついつい余計なものを買ってしまう・・・。

明日は、ここから船に乗って、クイロンへ向かう。8時間の、バックウォーター船の旅。

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# by tomokoy77 | 2006-12-20 21:44 | India  

長距離移動と、追いかけてくる魂

トルコ、イスタンブールから、南インドのコーチンへ飛ぶ。

トルコとインド。近いようでいて随分違う。気温は20度増し。言葉も民族も宗教もがらりと変わる。U.A.E.経由、7時間半のフライトで、周りの景色が一変してしまう。こんな風に景色が一変することは、主に陸路で旅をしてきたわたしにとって、あまり馴染みがない。

今回の旅の間にも、長距離のフライトを何度か経験したことはある。東京→バンコク、ネパール→大阪、東京→フェニックス、ブエノスアイレス→ケープタウン。どのフライトも風景の変化をもたらしたけれど、イスタンブール→コーチンほどの変化はなかった。

コーチンの空港に着いて、わたしの頭は混乱していた。当たり前だ。ついさきまで、寒い都会にいたのに、急に緑あふれる南国の地方都市へやってきてしまったのだから。

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ふと、先日イスタンブールで出会った写真家のSさんが聞かせてくれた話を思い出した。ネイティブアメリカン(たしかアラスカに住む人たちだったと思う)は、飛行機で遠くへ移動したとき、到着した場所でしばらくじっとして動かないのだそうだ。それは、自分の魂がやって来るのを待っているからだという。わたしもそれに習って、しばし空港でじっとしてみた。しかしイスタンブール→コーチンはかなり遠いとみえて、魂はなかなかやって来る気配がない。

本当は、こんな風に一気に移動してはいけないんだと思う。表向き、人間は次の土地にすぐ順応するけれど、心の一部はまだ前の土地を彷徨っているのだ。人間の心が環境の変化に対応できる限界速度は、歩く速度を超えることはないと思う。

ということは、3年前に旅を始めたわたしの魂の一部は、東シナ海を歩いて渡って東南アジアに入り、ミャンマーを歩き、バングラデシュを歩き、そろそろインドに到達する頃か。もしかしたら、インドで再会できるかもしれない。ここまでずっと歩き続けてきた、わたしの魂の一部に。
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# by tomokoy77 | 2006-12-18 20:09 | Turkey  

しつじカフェ

先日、メイド喫茶について日記を書いたが、ぶーちゃん初め、旅先でこの話をした旅人の多くから、「それはもう日本の常識ですよ」とのコメントを頂いた。というわけで、今日はメイド喫茶の進化形、しつじカフェについて。しつじ?羊?・・・執事でした。執事カフェ。

この執事カフェ、メイド喫茶に対して、執事がお出迎えしてくれるというもの。執事というからには、そのイメージを壊さないよう、ちゃんと50歳前後のおっさんが、スーツを着て、腕にナプキンを掛けて出迎えてくれるらしい。一説にはリストラされたおっさんの再就職口になっているとか。なんか悲しい再就職先だ・・・。

まずは、執事カフェの仕組み。まずは入り口で名前を書かされるらしい。本名だって何だって、好きな名前で執事が呼んでくれるというわけ。「玲子様」とか「キャサリン様」とか。

そして、執事カフェのすごいところ。それは、客のどんな話にも、執事がきちんと話をあわせてくれるということ。例えば、「わたくしが先日乗ったお馬の名前は何でしたかしら?」と聞けば、「はい。それはサフランボル号でございます」と答えてくれるというわけ。
(余談だけど、トルコの町サフランボルについた時、競走馬の名前みたいだと思ったのはわたしだけだろうか。)

この執事カフェ。現在池袋にしかないらしく、予約3ヶ月待ちの人気ぶり。帰国したら是非行ってみたい。そして執事にあれこれ聞いてやろう。「エジプトのカイロにある、伝説の日本人宿は何ていう名前だったかしら?」とか、「最近タイバーツが強くなっているようだけど、1ドル何バーツになっているのかしら?」とかね。←いじわる
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# by tomokoy77 | 2006-12-16 21:25 | Turkey  

再会

e0040591_20371710.jpgインターネットが普及して、旅人と旅先で”偶然”再会することがすっかり減ってしまったけれど、近くにいるのにお互い知らずすれ違ってしまうよりは、メールでやり取りしてだって、再会できたほうがいいに決まってる。
2年前ネパールで会ったときは、あの山に登る前だったkさんに、2年後の今日、イスタンブールで再会。


e0040591_19433262.jpgさらにはkさんのお父さんにも。お父さんには初めて会ったのに、なんだか初めてのような気がしなかったのは、親子がずいぶん似ていたからか。そして、あのときと同じ自転車にも再会。
2年分の話をするのに、4日間しかなかった。喋って喋って、それでも話が尽きなかった。山の話、旅の話、あれからの2年の話、本当に楽しかった。

kさんはもう5年以上旅をしている無銭旅行中のチャリダー。あの山、エベレストにも登頂してしまった、わたしの友達の中で、一番熱い奴だ。
”熱い”ということが、どうも格好悪いことのように感じられる時期があった。今よりもっと若かったころ。でも、今は違う。見栄も外聞もかなぐり捨てて何かに熱中できる人を、羨ましいと思う。kよう、今度会えるのは何年後だろうか。元気でいけよ。応援しているから。

イスタンブールでは他にもアフリカから何度も会ったsくんに再会したり、新たな出会いがあったり。再会はいいなあ。日本に帰ったら、2年ぶりの再会がたくさん待っている。そのことを思うときだけ、もうそう遠くないところまで迫った帰国の日が楽しみになる。
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# by tomokoy77 | 2006-12-15 20:36 | Turkey  

10年目のイスタンブール

e0040591_20313239.jpg午前6時。オトガルからイスタンブールの街に降りた。おもてはしんと冷たい。

10年と5ヶ月ぶりのイスタンブール。この前来たときは夏だった。”アジアの終わり、ヨーロッパの始まり”と称される街イスタンブール。前に来たときはアジアの空気のほうが強いと感じたのに、10年で一転。ヨーロッパの雰囲気が強くなっていた。


e0040591_20314811.jpg10年の変化。
物価はおよそ3倍になっていた。路上のゴミと、アジアの都会にありがちな猥雑さが消えていた。「こんにちは~」「ちょっと見るだけ」と日本語で話しかけてくる絨毯屋の存在はそのままだった。
イスタンブールに着いたばかりの旅行者を、高額なツアーに申し込ませる悪徳旅行会社は、この10年の間に知恵を付け、日本人のスタッフを雇い入れることで客の信頼を得ようとしていた。

ガラタ橋付近で釣りをする人の姿に変わりはなかった。街を歩く人は、ずいぶんお洒落になっていた。


e0040591_2032080.jpgグランドバザールの土産物屋が、定価の何十倍もの値段を口にすることも変わらない。
10年前だってトラムは走っていた。アヤソフィアやブルーモスクは百年の以上の歴史があるから、10年たったどころで大して変化はない。入場料だけが跳ね上がっていたけれど。
10年の変化。変わったもののあれば、変わらないものもある。ただ、街がどんなに変化しても、アジア横断を目指してきた旅人にとってイスタンブールが終着の地であることに変わりはない。
南アフリカから7ヵ月半かけて北上してきた私の旅も、ひとまずここを終着駅にする。

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# by tomokoy77 | 2006-12-14 20:25 | Turkey  

サフランボルの人々

サフランボルの人たちも、写真が好きでした。

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撮った写真を送ってねと、たくさん住所を預かってしまいました。

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帰ったら、あの国のこの国の、色んな人に写真を送らなくちゃ。

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「まあちょっとお茶でも飲んでいったら」と言って結局はお昼ご飯まで出してくれた家族、家の軒先で焼いていた栗をいくつも持たせてくれた家族、フェルト生地で小さな靴の飾り物を作ってプレゼントしてくれたおじいちゃん、みんな優しくしてくれてありがとう。

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# by tomokoy77 | 2006-12-13 20:21 | Turkey  

サフランボル 風景

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サフランボル。黒海から50㎞ほど内陸へ寄ったところにある、小さな町。
築300年を超えるような古い家が密集したこの町は、世界遺産に登録されている。

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木造の柱に、白い漆喰の壁、瓦屋根。
石畳の上を歩くコツコツという靴の音と、風に吹かれてカサカサ鳴る落ち葉の音がしっかり耳に届くほど、町は静かだ。一日に5回流れるアザーンの声だけが、時折その静けさを打ち破る。

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古い家の発する、不思議と落ち着く空気。漆喰が塗り替えられ、屋根にパラボラアンテナが取り付けられても、家の放つ木の匂いは変わらない。
人間を守る家と、家を守る人間。お互いがお互いを大切に育て合っている町。

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# by tomokoy77 | 2006-12-12 20:07 | Turkey  

トルコへ

e0040591_2045118.jpgシリアを出て、トルコへ。
アレッポからトルコ南部のアンタッキャまでバスに乗って4時間。アンタッキャで10時間バスを待ち、10時間バスに乗り、トルコの首都アンカラへ。アンカラで2時間バスを待ち、3時間バスに乗り、そうしてようやく、目的の町サフランボルへ。
写真は、午前6時のアンカラのオトガル(バスターミナル)。会社が多すぎて、目的地へ行くバスが見つけられない・・・。
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# by tomokoy77 | 2006-12-11 20:00 | Turkey