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それも運

中米をどんどん南下。昨日の夜、コスタリカの首都サン・ホセに着いた。

今日は月曜日。
しかしコスタリカは「母の日」のため祝日。銀行も全部閉まってる。

手持ちのコスタリカ・コロンが全く無いので、仕方なく路上の両替商と両替する。
が、なぜかみんなわたしの差し出すドル札をチェックして、「これはだめだ」と突っ返してくる。
なんで? 仕方ない。レートは悪いがホテルで両替してもらおう。

あ・・・・・・てゆーかこのドル、偽札になってない?

やられたよー。
ドルをチェックする振りしてすり替えたんだな。分かんなかったよ・・・。

先日、グアテマラ-エルサルバドル国境で、K太郎が両替詐欺に遭ったが
(計算機に細工がしてあった。アジアではよくある手だ)、
なるほど。他にもいろんな手口があるもんだ。世界は広いねえ。
・・・しかしこの偽札どうしようか。
よくできてるなあ。本物に見えなくもないし、強盗に遭ったときにでも使うことにしよう。


そういえば、コロンがなくて朝からなにも食べていなかった。
ホテルで10ドルだけ両替してもらい、近くにある食堂に入る。
タコスとフライドポテトとサラダのセットを頼む。
運ばれてきたそれは、すべてにマヨネーズとケチャップが山ほどかけてあって、
サラダはただの千切りキャベツだ。悲しい味がする。無言で口に運ぶ。

それも運_e0040591_733744.jpgサン・ホセで一番安いホテルに帰る。
一泊2300コロン。4.5ドル。

部屋は、まるで、独房。
暗いし狭いし、窓がない。
外は雨だ。
祝日で、市場も商店の大半も、すでに閉店してしまった。
この街で、することがない。

「偽札つかまされるなんて、運が悪かったね」と人は言うだろうか。

ホテルの前の路上には、朝からずっと同じ場所で眠り続けているおじさんがいる。
着ているものは真っ黒に汚れ、破れている。
靴も履かず、雨が降り出して肌寒いくらいの路上で、ずっと。
通りの人は振り向きもしない。
路上に、人が倒れていることなんて、ここじゃ日常茶飯事だから。
コスタリカだけじゃない。中米のほかの国にも、アジアでも、そういう場所はたくさんあった。

彼の運は、いったいどれくらい悪いというんだろう。

by tomokoy77 | 2005-08-15 13:23 | Costa Rica  

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